新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税について

今日は昨日とは変わって、朝から穏やかな天気で、おまけに暖かくなりました。昨日は本当に嵐状態でした。今日はツマクマがお出かけなので、ちょっとのんびり過ごしています。

 株価は急速に下落してきました。円安期待が裏切られたからだと思います。アメリカの株式市場は上昇しているようですから、日本だけの問題かもしれません。やはり昨日書いた日銀の金融緩和見通しがなくなったことが原因でしょう。このまま行けば3月末の1万円越えをピークに再び下降相場になる可能性もあります。

 そうなれば、次の上昇相場は5月中旬以降ということになるでしょう。4月の上昇相場に期待して、3月に信用取引で買った人が、見込み違いで売りにでるからです。その売りが終わったところで、次の上昇相場になるでしょう。多数の株式を保有するおじさんとしては、この見込みがはずれたほしいものです。

 さて、消費税議論もこれからいよいよ盛んになってくると思います。そこで、消費税についてのおじさんの考えを書いておきます。結論から言えば、おじさんは消費税に賛成です。まず、現在の財政赤字について書きます。これも以前書きましたが、評論家や学者によっては、財政赤字は心配する必要はないという意見があります。

 理由はいくつかあって、国内消化なので問題ない、あるいは赤字であっても償還を繰り返していけば問題ないなどというところでしょうか。おじさんは、経済理論以前に、素朴に財政赤字は国の借金であり、これが無限に増えることはどう考えても危険だという立場に立ちます。

 ですから、財政赤字を少しでも減らす方向に持っていくべきだと考えます。そうなると、二つの考えがあります。一つは増税、もうひとつは歳出削減です。簡単に言えばムダをなくすです。ところが、これについても様々な意見があります。一番大きな意見は、公務員・国会議員の給与や定数、削減などです。一般には受け入れやすいのですが、歳出の規模から言えばびびたるものです。(象徴的な意味はあるかもしれませんが)

 最大の歳出項目は社会保障費です。簡単に言えば年金と医療費です。一番大きいのはやはり年金だと思います。これから団塊の世代が年金100%支給になります。(現在は63歳まで60%支給)さらに3年後さらに年金支出が増加するでしょう。

 これを削減すればよいのですが、そうなれば生活できない高齢者が多数でます。零細自営業や職人さん、さらに主婦しかしたことのなり高齢者などは、国民年金だけしかない場合が多いです。一人確か7万円だったので、これを削減すると、相当生活が困難になります。

 現在は年金だけで暮らしているが、不足すれば子供たちが援助しなければなりません。昔は親に仕送りをしていたのでそれでも良いのかもしれません。しかし、今はローンや子供の教育費が重くのしかかっている子供たちに仕送りを依頼するのは難しいかもしれません。

 選挙でも年金を減額すると言えば、その政党は負けるでしょう。つまり歳出削減は極めて難しいということです。次に増税について考えてみましょう。増税はお金持ちを対象にすればよいと言う意見があります。所得税を引き上げたり、相続税を引き上げたりするのです。

 ところが、ご存じように、お金持ちほど税金逃れをやっています。収入を完全に補足するためには、国民総番号制にすればよいのですが、これも反対が多いです。相続税でも、これを強化すると中小企業などの経営継続が難しくなったりします。それに相続はいつ起こるか分からないので、税金の財源としては不安定です。

 そうなると国民全員がごまかしのきかない形で納税する消費税が一番公平ということになるでしょう。それに現在の税率を上げるだけなので、制度に手を加える必要も少ないです。低所得者に負担が重くなる点については、重くなる分を計算して補てんする方法もあります。

 30年くらい前アメリカに行った時、はじめて消費税を体験しました。確か当時の税率でも10%だったと思います。全員が払っているので不公平感はありませんでした。日本の文化から言って、皆平等にやっているという方法の方がトラブルが少ないと思います。

 自民党も消費税の必要性は分かっているはずです。ただ政局から反対の姿勢を示しているだけです。 ここは、自民党も考えを変えて消費税成立に賛成すべきでしょう。もし、ここで消費税増税案をつぶすと、今度政権を取った時(間違いなくそうなると思いますが)、自分の首を絞めることになるでしょう。

 明日は経済週刊誌がでているので、本屋さんに見に行きます。