新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

大学院初授業報告

今日は朝から曇り空で、午後には完全に雨になりました。昨日は1日晴天だったのとは大違いです。昨日は12時過ぎに家を出て、14時40分からの授業を1コマと19時40分からの授業っを1コマ受けました。家に帰ったのは夜の11時になりました。

 ところで株価は底打ちで少し上昇傾向にあります。ヨーロッパやアメリカの経済情勢が不安定な上に、政治情勢も全く不透明なので、株価が低迷するのは仕方のないことです。それに中国の経済情勢も政治情勢も不透明なところがあります。

 日本も含めて世界中の政治・経済情勢がすっきりするのは、当分なさそうです。こんな不透明な状況がしばらく続くと思われます。

 さて、今日は昨日の授業報告です。最初の授業は「日本社会経済論」でした。日本の戦後経済の歴史をたどるというのが今回の授業内容でした。先生はおじさんとほぼ同年代の人です。経済学部長などもされたようです。受講生は8人いました。

 各専攻の共通科目なので、経済専攻以外の外国語専攻の人もいました。驚いたことに、中国人の大学院生が圧倒的に多かったことです。8人のうち日本人は会計学専攻の学生さんとおじさんだけです。残りは全員中国人の留学生です。

 去年勉強した神学部の授業は、全員日本人でした。それに神学部の時は、男性が圧倒的で女性は三分の一くらいでした。ところが、今回の授業では男性と女性の比率が反対でした。文学や教育系の科目なら分かるのですが、経済史の授業でこんなに女性が多いのは驚きでした。

 授業は中国人留学生が多いので、基礎的な内容にするようでした。日本経済入門と言ったところでした。おじさんにはちょっと物足らないと思っていたら、先生が、あなたは中国経済に関心があって来られたのだから、次のゼミ演習に出ませんかと誘われました。

 ゼミ演習は本来科目履修生(聴講生)には許可されないのです。しかし、先生の好意に甘えて次の演習にも出ました。(次回からはこの演習にだけ出ます。)こちらは全員中国人の学生です。そのうち昨日はM2(修士の2年生)が修士論文の研究計画を発表しました。

 内容は、「中国の医療保険制度について」「中国国営企業の問題点について」「中国の人口政策と経済の関係について」です。いずれもおじさんにとって関心の深いものでした。先生はまず研究の目的と意義明らかにし、次に基礎データーの収集から始めるように指示しました。

 次回はM1の人と卒業論文を書く人の発表です。おじさんの印象では、テーマが大きすぎるので、もう少し絞る必要があると思いました。指導教官の先生がいるので、意見は言わず話だけ聞いていました。

 次の授業は「人間環境論」です。こちらは授業開始時間が遅いのと、複数の科目が同時開講されているので受講生は3人でした。全員日本人です。一人は人類学専攻の若い方で、去年の夏休みにパプアニューギニアにフィールド調査に行ったそうです。もう一人の方は30代の女性で精神病院で作業療法士をされているのだそうです。それとおじさんです。

 文系の大学院で教えているが、本来自分は理系の出身(理学部)ですと先生はおっしゃっていました。授業は「森の日本文化」という本を輪読します。おじさんの勉強した古事記(日本神話)と森(正式な章名は「古墳文化の森」や万葉集と森(「万葉の森」などがありました。

 先生が、どなたがどの章を発表しますかとおっしゃったので、すぐこの2章をお願いしました、万葉の森などは「万葉人の自然観」など万葉集の歌の分析などもあります。自分が以前勉強したことがおもいがけないところで役にたってとてもうれしいです。

 授業は来週から本格的に始まります。また特殊法人の仕事も来週からです。いよいよ帰国後半年の浪人生活に終わりを告げて、活動開始です。特殊法人非常勤講師の名刺を作ったら、興味のある科目の先生を訪ねて、いろいろ話を聞くつもりです。

 明日からまた次女と孫が来ます。いそがしくなります。