新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の出来事に思う

今日も朝から晴天です。昨日は大学に行っていたのでブログを書くことができませんでした。日本社会文化論の授業でも人間環境論でもおもしろいことを聞いたのですが、新聞に興味深いニュースがあったので、今日はそちらの方を書きます。

 ところで、日銀の金融に関する発表があったようですが、たいした内容もなく株価は下落しました。アメリカなどは上がっているのですが、日本は相変わらず低迷です。おじさんの持ち株の一部が値上がりしたので、ちょっとうれしいです。

 さて、まず書かなければいけないのは、小沢さんの問題です。無罪が出ましたが予想通りです。しかし、クロに近いシロと言ったところです。と言っても大物政治家で叩いてほこりの出ない人は少ないので、あんなものだと思います。政治資金規正法自身がざる法とも言われるくらいですから。

 ところで小沢さんが無罪になったらどのような影響があるのでしょうか。おじさんに言わせればそれほど大きな影響はないと思います。理由は二つあります。以前は剛腕小沢と言われて一定の影響力を持っていたのですが、今はそんな時代ではないと思います。

 簡単に言えば賞味期限切れということです。日本の政治に大きな影響を持っているのがマスコミです。マスコミに取り上げられなければ、その影響力はあっと言う間になくなってしまいます。大阪市長でもマスコミがおもしろおかしく取り上げるからこそ存在価値があるのです。

 いくらツイターで情報発信しても、マスコミが取り上げなければそれほどの影響力はありません。市長自身もそれを知っていると思います。ですから、常にマスコミが喜びそうな発言をしているのです。小泉さんをほうふつとさせます。マスコミが何を求めているんか良く知っているのです。

 原発でも、再稼働に賛成ではマスコミ的にはおもしろくありません。消費税やTPPのような賛否が分かれるような問題には余り発言しません。なぜなら、マスコミは消費税賛成だし、反対となるとマスコミがいやがるからです。もちろん賛成ではマスコミにインパクトがありません。TPPも経済界は賛成なので、反対と言えばマスコミも困るからです。(マスコミの収入源の広告は大企業から出ています。)

 小沢さんの話に戻ると、もうひとつの理由は年齢です。70歳に近い年齢ではこの先影響力を行使するのは難しいでしょう。マスコミはその点も見ていると思います。また、小沢さんの支持議員も次の総選挙では小泉チルドレン並みにまくらを並べて討ち死に(落選)でしょう。

 ですから、来年以降小沢さんが政治に影響力を及ぼす可能性はほとんどないのです。ところで、もうひとつの問題は、天皇陛下が自分の葬儀について意見を述べたことが報道されたことです。比較的小さな扱いですが、とても重要なことだと思います。

 葬儀を質素にしてもらいたい、国民も大変な時期だからというのが理由のようです。このところ矢つぎ早やに天皇陛下は意志表明をしているようです。女性宮家の問題、病気の公表、葬儀に関する意見表明などです。

 本来皇室はこのような意見をはっきり表明してきませんでした。 特に質素にというのは経費削減の意味があるでしょう。これは考えすぎかもしれませんが、皇位継承をめぐって旧宮家の復帰が一部で言われています。もし、現在の皇族の他に女性宮家が誕生し、さらに旧皇族が復帰するとなると経費が相当大きくなります。

 この報道では、皇室はできる限り質素で小規模なもので維持していくという考えです。その流れから言えば、女性宮家を創設し、旧皇族を復帰させるなら、経費が増大します。お葬式も質素にとおっしゃっているのに、経費増大の旧皇族復帰を願っているとは思えないのですが。

 というのも、女性宮家創設は宮内庁の依頼で、旧皇族復帰は宮内庁の依頼ではないのです。それにしても、一般人のおじさんでも自分の葬儀のことなど口にしたくないのに、よく思い切ったことをされたものだと思いました。朝日新聞には「今回の検討について、保守派の一部からは当惑の声も予想されるが」と書かれていましたが、相当な皮肉に聞こえました。

 こんな問題は色々な考え方があって難しい面もあるので、目立たないタイトルとカテゴリにしました。明日は日曜日の全員祈祷会の司会の準備をします。ツマクマは長女のご主人の実家の招待で山菜摘みに行きます。