新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

年金生活は大変です。

今日は曇り空なのに蒸し暑かったです。5月の連休も終わったので、銀行をまわって、預金残高のチェックをしてきました。ほとんどの料金(光熱水道費など)が銀行引き落としなので、残高不足にならないようにチェックが必要です。現在現金で払っているのは、新聞代くらいです。

 これを見ると、引き落とし金額が結構大きいことが分かります。従来は給与引き落としだった、生命保険関係のお金も預金から引き落とされています。それに、余り気にならなかった、公庫(今は名前が変わっていますが)関係の引き落としもあります。

 あるビジネスサイトを見ていたら、20万円の手取りで500万円ためる話がでていました。その例で言えば、月に6万円貯めているのです。月14万円で生活していることになります。14万円と言っても、この例ではアパートに暮らしているようです。そうなると家賃5万円として、9万円で生活していることになります。

 光熱水道費や通信費(パソコンや携帯の費用)を除けば8万円ということになるでしょう。それで6万円貯めるとなれば、月2万円で暮らすことになります。こんなことはおじさんたちには不可能です。

 なぜなら、持ち家だと固定資産税がかかります。これが結構ばかになりません。自動車をもっていますが、自動車税(今日払ってきました。)、自動車保険、ガソリン代、2年に1回の車検費用などがかかります。都会ならいざしらす、地方ではスーパーでも病院でも遠いので、車は必須です。

 冬なら暖房費がかかります。おじさんの家は灯油ストーブです。エアコンなら電気代が相当かさむと思います。それに若い頃から掛けてきた生命保険や傷害保険、家財保険などもばかになりません。(ただ保険の一部は65歳で終わります。)おじさんは、比較的健康なので、病院は余り行きませんが、メタボな人は高血圧や糖尿病などの持病があるでしょう。

 趣味で病院に行っているわけでもないのです。治療しなければさらに悪化するからです。おじさんは前立腺肥大で、6週間ごとに薬を貰っています。若い方だと病気と無縁でしょうが、高齢者の場合、ほとんど慢性疾患を持っているようです。

 食費などは、それほどかからないのですが、その他の経費が大きいです。定年前の給与だとそこそこあるし、ボーナスなどもあるので家計が膨らんでいます。だから、やめてから家計を縮小しなければならないのが大変です。

 高齢者も働けばよいと言いますが、65歳になる人を新規に雇用してくれる職場はそうないと思います。おじさんは運よく4月から職場がみつかって週に1回ですが、働けます。こんな幸運な例は余りないでしょう。水曜日がその日なので、日曜日が来るとあっという間にやってきます。

 家でじっとしていても、お金がどんどん出て行きます。それに困ったことに、年金はボーナスがないので、ゴールデンウイークやお盆、正月などは完全に赤字です。統計によれば、高齢者でも預貯金がほとんどない人もいるようですが、そのような人は本当に家でじっとしている他はないと思います。

 団塊の世代は、高卒の人でも大企業の現場職として働きそれなりの退職金を貰ったとおもいます。大企業や事務職の人や公務員などは、それ以上に退職金があります。ですから、預貯金額だけみると相当あるようですが、大きな出費の際(車の買い替えや家の修理など)取り崩しているはずです。

 1000兆円を超える預貯金があるから、国債は大丈夫だという考えもありますが、完全な年金生活団塊の世代が突入すると猛烈な勢いで、取り崩しが始まると思います。まして、意図的にインフレなど起こしたり年金の削減をしたら、取り崩しはさらに加速するでしょう。

 バブルの時もそうですが、危ない危ないと言っていても、危機は起こらないじゃないかと思っていると、何かをきっかけに一気に崩壊するものです。今は明らかに国債バブルです。

 おじさんが生きている間せめて国債バブルがはじけず、デフレで物価安が続いてもらいたいものです。インフレの怖さを知っている世代としては、それを願っています。

 明日は授業です。