大暴れするイエスキリスト
今日は午前中は晴天でしたが、午後から曇ってきました。明日から義母・義妹・ツマクマでお出かけです。おじさんは留守番です。
今日は日曜日なので教会です。せっかくなので、このところ礼拝の話を書いています。今日もおもしろい説教だったので、それについて書きます。日本人は聖書の知識がほとんどないので、聖書には意外な話があります。
イエスキリストと言えば、穏やかでやさいしイメージがありますが、たまに全く違った面があります。弟子についても同様です。今日は珍しくと言うより、そこの個所しか見たことのない大暴れするイエスキリストについてです。
聖書箇所はヨハネによる福音書2章に出ています。主語がなければ、まさかという表現です。「縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し」たのです。主語はイエスキリストです。
羊や牛あるいは鳩を売っている商人は神殿のいけにえのための動物を売っていたのです。神殿でいけにえとする動物は、きちんときまりがあって、どんなものでもいいわけではないのです。ですから、商人は独占的な利益を得ていました。
もちろん、神殿の管理者にもリベートが入ったのです。両替人というのは、神殿に献金するお金はユダヤのお金でなければなりません。しかし、当時はローマの支配下にあったので、ローマの貨幣が流通していました。それを神殿で両替するのです。
今度は神殿に参詣する人の立場です。日本の神社でもそうですが、お賽銭をあげるのも、神様に何か現世利益を願っているのです。日本風に言えば、家内安全・商売繁盛などです。信仰より現世利益なのです。それもイエスキリストが怒ったのです。ですから、大きなお祭りの時は、膨大な収入が神殿管理者に入ったと思います。
お正月の明治神宮などのお賽銭を考えてみれば分かるでしょう。
当時の人は、結構激しいです。イエスキリストを逮捕に来た大祭司の手下たちに対して弟子のペテロを剣を抜いて手下の耳を切り落としたとあります。ということは常時ペテロは刀を持っていたと思います。その後のイエスキリストの言葉は有名な「剣を取るものは、剣によって滅びる」なのです。
キリスト教というと、右のほほを打たれたら左のほほを出せとか、愛の宗教と言われるので、無抵抗主義のように思われていますが、新約聖書の中にこんな場面もあるのです。旧約聖書などはもっと戦闘的です。敵を皆殺しにしたりします。
聖書は読めば読むほどいろいろなことが分かります。おじさんも若い頃気付かなかったことが、年をとってから分かることも多いです。聖書は本当に奥が深いと思います。