新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

明治維新から68年目はどんな時代

今日は朝方は曇り空で少雨だったのですが、午後から晴れてきました。日食より朝寝坊で、起きたころには、日食は終わっていました。子供の頃、今世紀最後(20世紀のこと)の皆既日食とか言うので、今では危険とされている、セルロイドの下敷きで観測しました。

 株式市況は相変わらず低迷です。アメリカで首脳国会議があったようですが、何の反応もありません。市況は政治的なショーに全く反応しなくなったようです。野田さんがさんざん叩かれていますが、野田さんだけでなく、世界中の政治家が叩かれています。

 中国では有力政治家の問題や人権活動家のアメリカ出国など大変です。、韓国でも日本との軍事交流条約について、国内で大反対があるようです。担当者の来日が中止になったようです。セルビアでは、反欧米派が大統領になったようです。オバマ大統領の再選でさえ危うくなっているようです。

 至る所でこれまでの政治が否定されています。日本ではいつ総選挙があっても民主党が政権を失うのは確定的です。後は自民党がどれだけ回復するか、第三極(維新の会やみんなの党など)がどれくらい議席を獲得するかだけです。

 いずれにしても、安定的な政権運営は不可能でしょう。自民党が比較第1党になって政権を担当すると思いますが、原発の再稼働問題、消費税問題、財政赤字問題、TPP問題、沖縄基地問題、東北復興問題など、一筋なわではいかない問題が山積みです。

 おまけに欧州経済危機からくる円高やデフレ問題などもあります。自民党が地方では農協・医師会・郵便局長会などから票をもらい、都市では財界から資金援助を受けるとすると、既得権益反対グループからの攻撃をうけるでしょう。

 規制緩和に踏み切れば、選挙で応援したグループから袋叩きに会います。票はほしいけれど、世論の反対も怖いというので、自民党中心政権(自公連立政権)も民主党と同じく政権運営に立ち往生するでしょうね。

 ところで今日はタイトルの通り、明治維新から68年目ってどんな時代だったのでしょう。驚くほど現代に似ています。政党政治が行き詰った時代です。政党間の足の引っ張りあいで、政治が停滞した時期です。政治不信がひどくなって、あの2・26事件が起こった時代です。

 その後まもなく中国で日中両軍が衝突し、日中戦争が始まります。後はご存じの通り戦争へとひた走りに走り、最後は日本が壊滅して終わりを告げます。

 それでは明治維新から日本壊滅(敗戦まで)何年かかったのでしょうか。明治が45年大正が15年、昭和が20年です。つまり、人間の寿命と同じ80年で近代日本は崩壊したのです。

 それに倣えば現代は敗戦かrあ68年目、残された時間は12年です。明治維新から68年目の時代、問題の中心は現代と同じ中国でした。もちろん当時と現代では全く状況が違います。日本を破滅に導いた軍部はありません。国際孤立主義もありません。ただ過去の歴史は、しだいに孤立色を強めアメリカ・イギリスと対立していくと告げています。(国際連盟からの脱退)

 ブログなどを見ると、排外的な論調が目立ちます。まあ近隣諸国が嫌いなのはどこの国も同じなので仕方のないところでしょう。相手国も同様なのですから。ただアメリカとの関係で反米になると困ると思っています。

 日米安保条約をもし解消して自主防衛となった時が日本危険な状況になると思います。日本が昭和16年から20年への破滅の道を同様に進む可能性があります。後考えられる破滅は財政赤字が行きつくところまで行きついて、国債価格が暴落し、国債金利が上昇することです。(こうなると日本の金融機関はほとんどが破たんするでしょう。)

 こちらの破滅は経済的破滅だけなので、IMFの管理下に入って、ギリシャなみの緊縮財政になるだけでしょう。そうなれば、防衛費も今以上に削減され、最新鋭ジェット戦闘機などは買えなくなるでしょう。自主防衛がなぜ破滅になるかちょととだけ書くと、自主防衛→核武装→東アジアの軍備拡大競争→領土をめぐる武力衝突→全面戦争が予想されるからです。(可能性はわずかでしょうが)

 当然中国が攻めてきたらどうするのだという意見もあるでしょう。これについて書くと長くなるので簡単に書きますが、中国が攻めてきて日本が単独で戦わなければならない事態になっていたら、その時点で日本の負けです。世界中が日本を見放したことになります。リビア内戦でさえヨーロッパ各国は軍事介入しました。

 台湾や韓国、オーストラリア、その他東南アジア各国は、中国が日本を攻めるなら、自国が攻められる危険性を感じ日本に味方するでしょう。国連もGDP2位と3位の国が戦争するのを黙って見過ごすこともないでしょう。さらにGDP第1位のアメリカが放置するとも考え難いです。EUも黙ってはいないでしょう。かっての盟友ドイツもいます。もちろん中国が日本を責める事態になれば世界経済は破滅するでしょう。

 ですから、そんなに簡単に中国が日本に攻めてくることはありません。過去1万年の歴史を見ても、中国が日本に攻めてきたのは、1回だけです。(元寇

 ただ、ちょっとした武力衝突から全面戦争になる例は多くあります。まさかそんなばかなと思われるかもしれませんが、明治維新から68年目の頃に、それから12年後日米が全面戦争になって、日本が焼け野原になると想像できた人は誰もいなかったでしょう。

 戦前の日中戦争は日本の圧倒的な軍事力で中国軍を制圧しましたが、今度は逆になるでしょう。日本が核武装していて小さな武力衝突が拡大し、日中間が全面戦争となり核兵器を中国各地に打ち込んでも、それ以上の被害を日本は被るでしょう。(なんといっても中国は広大ですから)かっての日中戦争時のように、中国大陸で陸上戦を行えるだけの若者はいません。

 全面戦争にならなくても、軍事衝突となれば、円は急落し物価は高騰するでしょう。夢物語のようなブログになってしまい申し訳ありません。おじさんは今度65歳です。男性の平均寿命の80歳までの15年間、戦争も財政破たんもなく無事天寿をまっとうできたらと思っています。

 明日は試験問題の最終チェックです。