新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

小沢グループの将来について

今日は一日曇り空ですた。株価は相変わらず小幅の下げです。世界情勢も不安定だし、国内情勢も不安定では、じっくり企業活動に専念することも難しです。

 このまま6月は経過し、政治情勢がはっきりする秋口くらいからは何とかなるかもしれません。4年前中国へ行く直前の経済の活気が夢のようです。政治状況も政権交代の話でもちきりでした。アメリカでもオバマ大統領がチェンジを訴えて優勢にたっていた頃です。

 中国は北京オリンピックと次の年の上海万博で沸き立っていました。また建国60年の節目も目前でした。現在は重慶党委員会書記の問題で中国は揺れ動き、不動産バブルも崩壊し、経済成長にも陰りがでています。

 この4年間で世界中から熱気がなくなり、代わりに停滞した空気が流れています。アラブの春もシリア問題が残っているし、シリアとトルコの衝突もあります。ユーロも行き詰っています。

 さて、うっとおしい梅雨のような世界情勢と国内情勢の中で、政治家たちはどう生き延びようとしているのでしょうか。ヤフーニュースでは消費税法案が衆議院を通過したと報じていました。結局反対したのは57人程度だったようです。小沢さんのグループがほとんどです。

 もちろん、棄権や欠席した議員もいたようですが、この人たちは単なるポーズに過ぎないので、政治的には何の影響力もありません。棄権や欠席程度ならすでに予想済みです。問題は反対した議員が離党するかどうかです。

 棄権や欠席議員が離党することはないので、与党民主党過半数割れすることはありません。棄権や欠席議員は選挙区の消費税反対派の人に対する言い訳にすぎないからです。選挙民もその辺のところは知っていて、総選挙となれば投票しないでしょう。

 ですから、はっきり反対を打ち出した民主党議員は潔いと言えば潔いです。ただ47士の討ち入りと同じで、潔い行動の後が問題です。党の代表に反対し、幹事長のお願いも袖にしたのですから、おめおめ民主党に残るようなことがあってはいけません。

 堂々と小沢氏と離党して新党を作るべきでしょう。そうすれば、その潔さの故に選挙で当選する可能性もあります。そうなれば、堂々と選挙民に自分は民主党や自公両党の提案する消費税法案に反対であった。だから反対票を投じ、民主党を離党したのであると主張できます。

 ただそうなれば、民主党からの政党交付金が得られないので、金銭的には厳しいです。また民主党の支持団体からの支持もあてにできません。その覚悟を持たねばなりません。反対はするけれど党に残るというのは、最悪の選択となります。そんなことをすれべ、間違いなく今度の総選挙では落選します。

 まさか小沢氏自身党に残るなどとなったら恥の上塗りになります。民主党としては、獅子身中の虫である小沢グループに出ていってもらった方がすっきりするでしょう。小沢グループも離党したとしても、支持してくれる層はほとんどなさそうです。

 無党派層の支持は小沢氏の人気のなさから考えれば、無理です。小沢氏がもう少し早く離党して、民主でも自公でもない、第三の道をしめせたらそれなりに生きる道もあったと思います。

 現在の第三極のみんなの党や減税党、維新の会などにしても、壊し屋の小沢氏と組むことは考えられないでしょう。さらに悪いことに、小沢氏の年齢も壁になります。若い議員がついて行こうにも、彼自身年齢的な壁があります。

 彼は後継者を作るようなタイプではないので、たとえ少数の議員が生き残ったとしても小沢氏なきあと、グループをまとめる人もいません。また、小沢氏は常に意見がころころ変わるので、確たるビジョンもなさそうです。ですから長期的な展望を持つこともできません。結局小沢氏のグループは次回の総選挙で消滅するでしょう。

 何回も組織を壊しながら不死鳥のように生き返りましたが、今回で消滅する運命だと思います。野田首相はもし参議院での通過を見て消費税法案を成立させるならば、小泉首相以後初めて歴史に残る議案を成立させた首相として名を歴史に残すでしょう。

 明日は授業があります。