新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

キリスト教の葬儀について

昨日は友人と昼食をともにし、午後まで話していたので、疲れてブログは書けませんでした。というより昼から生ビールを飲んで眠くなってしまったのです。夕食後もなんだか疲れて書く気力が出ませんでした。

 それに丁度昨日は自宅に帰る途中大雨にあってひどい目にあいました。友人もおじさんも甘党兼辛党なので、生ビールを飲んだ締めは甘い小豆のかかったアイスクリームでした。結構食べごたえのある代物でした


 さて今日は日曜日なので教会です。2月に1回の司式の当番でした。6人の長老さんの持ち回りなので、厳密には1月半に1回です。次回は8月中旬です。今日は第一聖日なので長老会(役員会)がありました。

 ところで、今日何を書こうかと思ったのですが、数日前に息子から電話があったことに関連して書きます。数日前息子はある同僚の方の葬儀に出席したのだそうです。もちろん仏式です。その葬儀を見ながら思うところがあったようです。

 自分がもし急に死んで葬儀をするとなったらどうなるのだろうと思ったそうです。考えてみれば、自分は死んでいるのですから葬儀は残された遺族がするものです。亡くなった本人が生きている時に指示でもしておかなければ、慣例に従ってやります。

 おじさんの場合は夫婦ともに教会に行っているので、息子が特に仏式を希望しない限り教会で葬儀をします。最近結婚式は神前ではなくチャペルでの結婚式が多いようです。誕生と結婚と死は人間にとって大事な儀式です。世界中この3つについては重大な儀式と決められています。

 かっては成人式(元服式とか)も重要だたのですが、現在ではそれほどでもありません。ところで教会の葬儀ですが、まず葬儀は教会で行われれます。葬儀場では普通行われません。次に仏式なら通夜と本葬ですが、教会でも前夜式と葬儀の二つがあります。

 前夜式は自宅で行ったり、教会で行ったりします。仏式との違いは、教会の場合讃美歌をうたう点です。葬儀の讃美歌もちゃんとあります。葬儀に何度も出席したので、讃美歌も覚えています。また、讃美歌については、個人が好きだった讃美歌も入ることがあります。

 一番感動したのは、ある方の葬儀で亡くなった方の息子さんが讃美歌を独唱したことです。参列者はほとんど泣きました。その讃美歌の曲はあの有名なアメージンググレースだったのです。私も個人の好きな讃美歌をうたってもらえるなら、これにしてもらいたいと考えています。もうひとつはフインランデイアという曲を使った讃美歌です。これもいいなと思います。(フィンランデイアというのはフィンランド独立を願ったもので、シベリュウスの曲)

 仏式のお経の代わりに教会では牧師さんの説教があります。この中では亡くなった方の紹介や人生について触れながらなされます。葬儀の中心はこれです。仏式と同じなのは弔電や弔辞の朗読です。おじさんも葬儀の担当者として弔電を朗読したことがあります。ちなみに香典もあります。この場合、ご霊前と書きます。ご仏前ではありません。もちろん戒名などもありません。

 亡くなった方が企業勤務の場合は、企業の方と相談して弔電を読みました。相手の名前を読み違えると失礼なので、相当気をつかいました。葬儀社の方については最少限のお手伝いで、基本は教会員がします。ですから教会員が葬儀をする場合は葬儀場で仏式でするのに比べると格段に費用は少ないです。

 教会員の場合牧師さんへの謝礼も基本的には不要です。(もちろんお礼を出す方もいますが)死後は教会の共同墓地に葬られらます。教会員の場合は、納骨料は不要です。仏式の場合、檀家であっても納骨堂へ納骨する場合お金がかかります。ただ共同墓地の石板に故人の名前を刻むのですが、それだけ実費負担です。

 共同墓地の管理費は教会の負担なので、仏式のように納骨堂の維持管理費は不要です。共同墓地は教会の所有なのです。個人として管理費を払うようなことはありません。ですから経済面だけ見れば、仏式よりキリスト教式の方が安いです。

 それでは教会員以外ならどうかと言うとこちらは納骨料はいただきます。今の牧師さんには聞いたことがないのですが、前の牧師さんは結婚式は信者でないとしないが、お葬式は誰でもすると言っていました。実際、教会に花を納めていた花屋さんのお母さんは教会のお葬式を見て、自分も教会でしてほしいと言って本当に亡くなった時教会で葬儀をされました。

 以前キリスト教式の結婚式(チャペル結婚式)をする人は少なかったです、しかし今ではチャペルのない結婚式場はありません。もしかしたら、キリスト式の葬儀に出席する人の中に自分もしてもらいたいと思う人がでるかもしれません。

 特に独身のまま一生を終え、兄弟とも縁がなく死後自分のことを供養してもらう必要もない人はキリスト教式が良いかもしれません。教会の場合、年に2回教会員が追悼のために共同墓地のお参りに行きます。また墓地の壁面の石板にその生まれた年と死んだ時が刻まれます。

 お骨も教会が続く限り無縁仏として一括処理されることもありません。葬儀は明るい教会で行われますし、必要ならば、周年ごとの記念会もやってくれます。仏式なみに1周年記念会(初盆や1周忌に準じる)とかもすることができます。普通は1周年の次は10周年とか切りのよい時にやっています。

 教会の結婚式は次第に人気がでて広まりました。これから団塊の世代が亡くなっていくと思いますが、意外と教会での葬儀が広がっていくかもしれません。

 明日は月も代わったのでまた銀行回りです。