新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

オリンピックと日本の社会の現状ーその類似性

今日も夏日です。毎日庭に水をまいているので、今月は水道代が大変だと思います。

 さて、今日は最近のオリンピックのニュースからいささか感想を書いてみたいと思います。 全体としては頑張っていると言えます。そして、現在のオリンピックの状況と日本の状況が良く似ていると思います。金メダルは少ないが、メダル全体としては多い。また、お家芸の柔道で金メダルがとれなかったなどです。

 それは、日本の産業の現状と似ているのです。これまで、日本は世界的な技術を沢山持っていました。つまり技術では世界最高水準だと自負していたのです。それが、電機を中心に様々な分野で世界一ではなくなりました。昨日の株式市況でも化学などで年初来安値が続出していました。

 と言って日本の技術が世界に負けているわけではありません。以前事業仕分けで、「NO2だとなぜ悪いのですか」という有名な発言が出ました。まさに、現在のオリンピックがそうです。金メダルは少ないが競技全体としては強力であるというわけです。

 メダルの総数では、中国・アメリカに次ぐと思います。それから柔道です。日本発祥のスポーツであり、これまで絶対的な強さを誇ってきました。それが、すでに世界一でなくなっているのです。理由は現在の経済状況と同様グローバリズムです。お家芸と言われた分野がどんどん外国に浸食されているのです。

 柔道がナショナルなものでなく、グローバリズムに巻き込まれれば、日本だけが優位というわけにはいかないのです。どこの国でも柔道が受け入れられ、有力な選手が次ぐ次に出てきます。そして、柔道自身グローバルな存在へと変化するのです。その例がカラー柔道着の採用です。日本人には信じられないことですが、これがグローバル化すると言うことです。

 しかし、心配はいりません。女子サッカーのように、これまで全く注目されなかった分野が伸びてきているからです。 サッカーこそヨーロッパ発祥のスポーツであり、ヨーロッパを代表するスポーツでもあります。その分野で男子はもちろん女子も活躍していることは、これから新しい分野で活躍できる分野があることを示したいます。

 また女子の活躍が目立ちます。先述したサッカーなどがその最たるものです。それまでスポーツと言えば男子優先だったのが、今では女子の活躍なしには成り立ちません。金メダルが男女一つずつなのがその象徴と言えるでしょう。これから日本の社会でも女性の活躍が目立つことになるでしょう。

 海外に目を向けると韓国の活躍が目立ちます。これまではアジアと言えば中国の活躍が目立ったのですが、どうも韓国もあなどれない存在になりました。日本や中国の人口と比べれば問題になりません。それなのに北朝鮮と韓国のメダル数を併せて考えれば、相当な数になります。今経済の分野でサムソンやヒュンタイが世界で活躍していることと重なります。

 将来2国が統合されることがあれば、スポーツ同様政治・経済においてアジアの強国となる可能性があります。もちろん、遠い将来の事でしょうが。

 今回のスポーツには国も相当力を入れて援助したと報じられていました。その結果もでているのでしょう。何はともあれ、日本選手が活躍することは望ましいことだと思います。できればもう少し金メダルがほしいものです。

 明日は教会です。月曜日から忙しくなるので金曜日くらいまでブログはお休みということになると思います。