新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

テロ拡散の不安

今日は朝からにわか雨があったりして、結構涼しいです。午前中は年金の確認などで銀行回りをし、その後水虫の薬をもらいに行きました。

 今日も株価は上昇しています。9000円台を確保しているので一安心です。世間では領土を巡る問題で大騒動ですが、投資の世界では影響はないようです。外国人投資家も大勢日本の株式相場に参加しているので、外国人はたいした問題ではないと考えているのでしょう。

 この問題はデリケートなので、書きたいことは沢山ありますが面倒を避けるため今回は取り上げません。ただ野田首相の対応は評価できます。問題を今以上に大きくしないことが一番です。韓国でも中国でも北朝鮮でも政権交代があったか、まもなくある状態で本格的に事を構えることなどできないはずです。

 政権交代前に相手に一発お見舞いして、相手の戦意をくじくのが目的でしょう。今回の不法入国事件でも、中国でも台湾でもなく、香港から船がでていることがそれを良くあらわしています。中国にとっては国内のガス抜きになりますし、中国からの出港ではないので、自分たちは無関係と言えます。台湾の人も参加していることから、台湾だけが日本に良い顔をすることもできません。

 その程度ですから、中国側も強制送還で終わると見こしています。本格的な領土問題への取り組みは習近平氏が主席に就任してからです。それ以前に騒ぎが大きくなると収拾できなくなるので困ると思います。

 さて、先日大津の教育長が大学生に襲われて重傷を負いました。どの時代にもこんな人間がいますが、問題はこれをきっかけに不満を持つ者に暴力をふるう風潮が出てこないかということです。

 戦前にはしきりにテロが起こりました。最大のテロ事件は2・26事件です。もっと時代を遡れば明治維新前後にも多くのテロ事件がありました。戦後では社会党の党首が演説中に殺されるという事件がありました。おじさんもテレビで見ましたがショックでした。

 それ以後政治家への大きなテロはありません。(長崎市長への発砲事件は別)今恐ろしいのは、今回の教育長殺人未遂事件を支持する声があったことです。

 テロが多発する背景は世界中どこでも同じです。まず社会全体に閉そく感があります。特に若者にそれがあります。また格差が大きくなった時にも起こります。そして、それを支持する雰囲気が社会にあることです。価値観がゆらぎ、絶対的な価値が求められているのです。

 今回の場合、教育長の態度への反発がネット上にありました。しかし、それだからと言って暴力など絶対に許されるものではありません。しかし、今のネット世論では悪い奴は(ネット上でそう指摘される)徹底的に叩けというものです。

 普通の人間ならそれはネットという仮想空間の話だと思うのです。しかし、中には現実世界と区別がつかない人が大勢います。今厳しく世論が今回のことを非難しなければこれに続くテロ行為が起こる可能性があります。

 様々な理由で社会に不満を持っている人が大勢います。このような人達の支持を受けて、行動に出るものが出そうな気がします。政治家で言えば橋下氏や小沢氏などが標的になりそうです。また野田首相や谷垣氏などもそうです。

 日本は世界で一番安全な国だと言われています。今回の事件が拡散しないことを祈るばかりです。今日も試験問題作りです。