チキンレースの行方ー内政と外交
今日も夏日でしたが、猛暑日とまではいきませんでした。台風の影響か風がやや強いです。株価の方は9000円台を超えたところで頭打ちです。9000円割れ寸前まできました。
以前書いた通り、世界経済を見ても国内経済を見ても景気回復の兆候は見えません。この調子がしばらく続くと思います。やはり世界経済をけん引するアメリカ経済が立ち直らないとどうにもなりません。新興国経済と言っても所詮は先進国への輸出の上に成り立っています。
ヨーロッパとアメリカ経済がこけたら、中国経済もこけ、それに引きずられて日本経済もこけています。輸出が中心の電機・鉄鋼・海運などはさっぱりです。それに、国内中心の電力もさっぱりです。そうなれば、設備投資もさっぱりで、建設などもだめです。おじさんなどは、復興景気で建設株が上がると期待したのですが、さっぱりです。
さて、内政も外交もチキンレースが花盛りです。内政では自公と民主の綱引きです。綱の中心には赤字国債法案と選挙制度法案がぶらさがっています。民主党特に野田首相は消費税法案の可決と言う大きなハードルを乗り越えたので強気です。
仮に二つの法案が参議院で否決されても、消費税法案を可決した首相として歴史に名前が残るわけですから悔いはないでしょう。それに総選挙をすれば敗北は確実なので、できるだけ先へ延ばしても党内に反対はありません。
問題は自公両党です。消費税法案に反対する野党が提出した不信任案には反対したのに、それから間もなく今度は問責決議案を出そうとしています。自公両党の動きは余りに党利党略なので、自公を除く野党は反発しているようです。
まあこれは当然のことでしょう。もし自公以外の野党が反対すれば、仮に問責決議案が通過しても、自公以外の野党と民主党でどんどん審議を進めることができます。そうなれば、自公両党も加わらないわけにはいかなくなるでしょう。
ここでも自公両党と他の野党の綱引きがあります。当事者である国民はばかげたことだと思っているでしょう。第三極に期待すると言っても第三極の一つのみんなの党も当事者の一つです。維新の会に比べると一時の勢いはないようです。
それに愛知県知事や名古屋市長の動きをみると第三極も一枚岩ではなさそうです。維新の会については、今問題になっている外交・防衛問題については経験や知識が不足していると思います。突然与党になっても、自公両党のいいように振り回されるだけでしょう。
自公両党は国政を担当した長い経験があるので、したたかだと思います。ところで外交におけるチキンレースですが、こちらも見ものです。おじさんは中国にいたので、中国人の国民性については少しは知っています。ひとことで言えばいいかげん、良く言えば融通無碍です。
しかし、韓国人の国民性は中国とも日本とも違っています。両国よりも感情の起伏が激しいようです。中国にいた時、中国人の人でさえ、「韓国人は激しいからね。」と言っていました。もし、日中韓三国の人が旅行したら、やはり日中の人のグループの人と韓国の人に分かれそうです。一度観光地で韓国人ツアーと一緒になりました。(こちらは中国人ツアーに合流)、韓国人ツアーは中国人の人が眉をひそめるほど静かな観光地で大騒ぎをしていました。
今回の騒ぎについて、中国側が韓国側を積極的に支持しない理由もそこにあると思います。以前書いた通り中国人の対韓国観は「孔子は韓国人だって」という言葉に言い現わされています。事実中国にいる時、ある学生さんから「端午節の起源は韓国ですか」と聞かれました。あの端午の節句のちまきは、中国の楚の大臣屈原を傷むものだということは日本にいる時から知っていました。
それで、そんなことはないでしょうと言ったら、韓国では端午節は韓国が起源だと言っているそうですよと教えてくれました。ですから、反日の中国の人も同じ反日と言っても韓国を国民感情から言っても応援しそうにありません。
とは言っても、韓国人の人も強情ですから、素直に外交交渉に応じるとも思えません。しかし、あるブログのコメントにあるように「殴られたら殴り返せ」でも解決にならないでしょう。尖閣列島や北方領土とは切り離して、やはり近隣各国やアメリカに事情を説明する必要があると思います。
2国間で非難の応酬をするより、日本の味方をしそうな国を多く見つけることが必要でしょう。北朝鮮カードをうまく使うことも大切だと思います。かっては日台韓三国連携を保守派の人は主張したのに、今は全く逆転しました。逆に、北朝鮮と交渉を再開して韓国や中国に圧力をかけろという意見も見かけます。
変われば変わるものだと思いました。中にはロシア・台湾・韓国・北朝鮮・中国全てと手を切れと言う人もいます。さらには、アメリカも信用できないと言う人もいます。そうなれば、先の大戦で孤立した日本の姿そのものになりそうです。
おじさんが心配することではないのですが、これからどうなるのでしょうか。明日から子供一家を孫を連れて帰ったきます。