新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

核武装をめぐる素朴な疑問ー場所の問題

今日も秋晴れの天気でした。今日は朝から忙しかったです。午前中は教会の長老会資料の作成、午後は庭の草刈りです。

 それに中国時代の学生さんが日本の国立大学大学院に研究生や院生として来ているので、その学生さんたちの原稿の添削です。(メールや研究発表論文など)今でも様々な学生さんから留学などの相談のメールが来ます。時々は大学の先生から質問メールやお便りメールが来ます。

 日本の学校で教えていた時より交流が盛んです。株価は午前中は少し高かったのですが、後場で下落してしまいました。今日は海運株が高かったのですが、ちょっと意外な気がしました。姫路の爆発事故の連想なのか、昨日は化学株が軒並み安かったです。電力株も9月中旬頃から上がり続けています。

 株価の動きを見ると世の中がどうなるのか分かっておもしろいです。ところでオスプレイが沖縄に配備されて大変な反対運動が起こっているようです。今日はそれとの関連で書きます。

 領土問題が深刻化して日本も軍備強化を主張する意見が多くみられるようになりました。石破さんも安倍さんも軍備強化賛成なので、政権をとれば当然自衛隊国防軍化を進めるでしょう。最後に行き着くのは核武装なのかもしれません。

 核武装をするとなると、国際的な問題を引き起こすでしょう。例えば核拡散防止条約からの脱退などです。まあ今日はそんな国際問題でなく、国内問題について書いてみます。もちろん、国内でも反対運動が起こるでしょうが、それを抑えていよいよ核兵器を作ることになったところから書いてみます。

 まず、どこに核兵器製造工場を作るかです。まさか大都市近郊には作れないでしょう。イラク原子力施設に対するイスラエル空爆が随分以前ありました。また、イランの原子力施設への攻撃をイスラエルが計画していることは知られています。アメリカが北朝鮮の核施設を爆撃するとのうわさも流れました。

 また、核武装しているからと言って外国からの侵入がないわけではありません。オサマビンラデインをかくまっていたパキスタンアメリカ軍は攻撃をかけ、殺しました。またパキスタンではテロが頻発しています。パキスタンは核保有国なのです。

 ですから、核兵器製造工場は近隣諸国からの攻撃を覚悟しなければなりません。もちろん秘密裏に作ることも可能ですが、もし発覚したら地元の首長(市長や県知事)は間違いなく責任をとらされるでしょう。それに反対運動に油を注ぐことになります。

 事前に地元自治体に許可を求めて喜んで賛成してくれるところはないでしょう。戦闘機でもなく単なる輸送機にすぎないオスプレイにしても、岩国・沖縄では反対運動が起きました。それに安全を売りにし、平和的施設である原発でも全面廃止の意見が強いです。

 仮に工場を作って核兵器を完成させたとして、実験場を確保するのはさらに難しいです。これは工場以上に人口集積地は無理でしょう。海上での実験などしたら、世界中から非難されるでしょうから、当然地下核実験ということになります。原子力発電所は核が破裂しないよう制御していました。ところが核兵器は逆で核が破裂しなkれば兵器にならないのです。

 つまり核爆発を起こすのです。もし、放射能が漏れだしたら原発事故の比ではありません。人口集積地から離れた山岳地帯と言えば、日本アルプスのあたりが考えられます。ところがここだと地震地帯です。後は北海道や中国・四国山地などです。地下核実験中に大地震があって放射能が漏れだした時、想定外でしたでは済まないでしょう。ただ、実験もせずに完成させることはありえません。薬でも実験を繰り返して初めて実用化します。

 爆発するかどうか実験もしていない核兵器をいざ実戦に使えるはずもありません。敵国に投下したけれど不発でしたとなれば、世界中の笑い者になります。

 工場も実験場も土地収用法などを使って確保し、強引に核兵器を作ったとしましょう。今度は核兵器を保管する場所が問題になります。これは自衛隊(多分その頃には国防軍になっているでしょう)の基地以外にはありません。僻地の基地だと、いざ必要な時に取り出せません。

 また中国への(核兵器を使用する仮想敵国としては中国以外ありません。)核攻撃あるいは核反撃には航空機又はミサイルが必要です。それに核兵器を数個保有するだけでは核抑止力にはなりません。以前、偶発的事故で核ミサイルはある国に落ちました。それに対して核ミサイルを発射した国は、ミサイルが落ちた国の都市と同レベルの都市に相手が核ミサイルを落とすのを認めるのです。そんな映画がありました。

 理由は、全面核戦争を防止するためです。日本の場合ではどうでしょうか。国内に1発ミサイルが落ちたら、それがどこであれ壊滅的な打撃を受けるでしょう。中国の場合、例えば、重慶に核ミサイルが落ちても上海や北京には何の影響もありません。

 日本なら名古屋に1発核爆弾が落ちたら中京工業地帯はもちろん東日本全体がパニックになるでしょう。日本の場合、3発の核攻撃で実質的に消滅します。(東京・大阪・名古屋)核兵器を保存している基地周辺の都市も、核ミサイル発射基地周辺の都市も、核搭載航空機の基地周辺の都市も、3大都市圏も核攻撃の目標となるということです。

 それを承知で核兵器保管を承認する地方自治体があるでしょうか。核武装というのは、核兵器を作る以前に国内での承認が難しいのです。一番良い方法は、人口比で核武装に最も多く賛成票を投じた割合の高い地方の順に、核実験場、核兵器製造工場、核兵器保管場所と決めたら良いと思います。

 そうすれば、自分たちで賛成したのですから、核武装に協力するはずだからです。核武装に関しては総論賛成各論反対は許されないでしょう。今日もまたたわごとを書いてしまいました。

 明日は授業なので、疲れてブログはお休みになる可能性もあります。