新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

世論調査から見えるものー次回総選挙予想も

今日は2週間ぶりの授業です。前期の成績を提出したり、答案を返したり、宿題の近代詩にコメントを書いて返却したりしました。文化祭に使う授業風景の撮影などいろいろ盛りだくさんでした。

 授業は夏目漱石の「夢十夜」です。漱石ですと、高校での定番は「こころ」です。「夢十夜」は十日間見た夢につきて書いたものです。夢ですから幻想的な内容です。これを工業系の学生さんにどう教えるのかなかなか難しいです。今回はプリントを使った授業を考えています。

 株価は相変わらずの下落です。何をしても株価は上がらないようです。といってもわずかですが、おじさんの持ち株が上がってよかったです。来年の授業についてもぼちぼち話がでています。何とか仕事が続けられたらうれしいです。

 さてこのところ一斉に世論調査の結果が新聞に報道されました。それぞれの新聞によって微妙に違いはありますが、全体の流れが見えてきました。おじさんが見たのは、数紙です。

 そこでわかった傾向について書きます。政党支持率では明らかに自民党の復調が見られます。ですから、次回の総選挙で自民党が第一党に返り咲くのは間違いないでしょう。民主党は相変わらず低迷したままです。しかし、下げ止まりも見えます。

 野田首相と安倍さんとでは、思ったほど評価に差がでませんでした。特に先日の総裁選挙の結果に不満足の人が大勢いたようです。もし、総裁が石破さんだったら、さらに自民党の支持率は上がったと思います。安倍さんについては、自民党支持者で評価が高いのですが、無党派層などからは余り評価されていないようです。

 本人は1年間の在任中の実績を誇らしげに語りますが、代表的な教育基本法の改正にしても、だから教育現場が変わったということはありません。それどころか、武道に柔道を組み込んだおかげで、現場は大迷惑したり、いじめ問題の解決にもなりません。

 野田さんと内閣支持率が下げ止まったのも注目されます。これまでの鳩山さんも管さんも下げ続けて辞任しましたが、野田さんはぎりぎりのところで止まっています。

 それ以上に注目されるのが、維新の会の支持率の低下です。さすがの維新の会も現実に動き出した途端急速に支持を失っています。橋下さんも意外だったと思います。外交での発言や市長と政党党首との兼ね合いの問題。国会議員と地方議員の確執。立候補予定者の評判など、支持率下落のタネは山盛りです。

 ブログのコメントを見ても、一時のような熱狂的な支持の書き込みがなくなりました。そもそも話題に上らなくなっています。現代社会では、まず話題になることが一番です。舛添さんなど全く見なくなりました。あのまま自民党に残っていたら、それなりの評価があったのですが。

 同様に小沢さんもさっぱり見なくなりました。現代のようにテンポの早い時代には、時代の寵児になるのも早いのですが、忘れられるのも早いです。芸能人と同じです。常に的確な話題を発し続けなければ、忘れ去られてしまいます。
 
 参議院選挙では注目された「みんなの党」もすでにぼろぼろです。第三極というカテゴリーすら忘れ去られつつあります。このままでは、自民党の一人勝ちということになるでしょう。ただそうなっても、以前書いた通り問題が山積みです。

 もし、自民党が250~280議席もとったら、この世の春と謳歌してはいけません。分裂の危機をもたらすからです。TPP、消費税、基地問題、復興問題、公共事業拡大問題、原発停止問題など、議員個人で考えがばらばらなので分裂の種は山盛りです。

 最後に選挙予想です。自民党は230議席公明党が35議席過半数維持というところでしょう。後は民主党が120議席と三桁に乗るのではないでしょうか。これは維新の会に失望した無党派層と安倍さんの右寄り姿勢に不安を持つ層が、入れるからです。また、どこの党に入れても同じと思って、棄権する人が大勢でるでしょう。そうなれば、組織票を持つ民主党が比較的有利になります。

 問題の維新の会は以前は80議席は行くと思ったのですが、近畿・中国地方以外では伸びず60議席くらいかと思います。ただ公明党を抜くのは間違いないでしょう。問題は素人集団の維新の会が国会で十分動けるかです。もし議席に合わせて割り当てられる常任委員会等の委員長をこなせるかです。

 とんちんかんなことをして、国会を混乱に陥れる可能性もあります。そうなれば、次の参議院選挙では全く支持を失うでしょう。「みんなの党」は10議席どまりでしょう。

 明日は大学院の授業を聞きにいくのでお休みです。