40歳定年制に思う
今日も晴天です。台風でも来ないと雨は降りそうにありません。水不足もちょっと気になるところです。
今日は土曜日なので特に用事もなくのんびりテレビのプロ野球でも見て過ごしています。おじさんは、現在はソフトバンクホークスのファンです。
さて、今日は40歳定年制について書きます。お若い方には、この40歳定年制は好評のようです。無能なのに終身雇用に守られて正規雇用それも高給をとる中高年サラリーマンに対する恨みからでしょう。
問題は、二つあります。一つは40歳定年制で定年になった中高年サラリーマンの再雇用の問題です。よほど優秀な社員でなければ、これまでと同じ条件で再雇用は難しいでしょう。日本の総合職サラリーマンは基本的に個別の特殊技能は身に付かないようになっています。
様々な部署をローテーションしながら出世していきます。20代後半から30代前半で主任、30代半ばで係長、40代で課長といったところが平均的な出世すごろくです。40歳定年制だと部長になれない人は退職ということになります。自社での再雇用が難しく他の企業で再就職となると条件はがくんと落ちるでしょう。
そもそも他の企業が採用してくれるか難しいところです。おじさんの知り合いでも、40代で企業をやめた人の再就職はとても難しかたです。(特に大企業事務系サラリーマン)
現在の30代のサラリーマンの場合年金支給年齢は65歳からです。その間の25年間どう過ごしのでしょう。少々の退職金上乗せでも厳しと思います。それに丁度子供も高校進学から大学進学へとお金をかかる頃です。
デフレも進行するでしょう。将来に不安があるのにお金を使うはずもないからです。もう一つの問題は40歳定年制になっても若者正規雇用は増えないだろうということです。
今の時代大勢の社員を抱える製造業は不況の真っ最中にあります。人件費削減のため中高年をやめさせたいと思っています。製造業はどうも今の状況では縮小再生産の流れにあります。電機・鉄鋼・機械・化学・自動車などの企業は業績が低迷しています。
だから、40歳定年制で利益を得るのは企業側だけです。中高年サラリーマンも若者も雇用機会を失うだけです。企業は困難の中雇用を守ろうと言う努力をやめて、どんどん中高年サリーマンを退職させ従業員の数をへらすでしょう。
ではどうすればよいのかと言えば、やはりワークシャリングしかないでしょう。給与水準を全体に下げても雇用を確保することです。ただこの考え方は新自由主義の人には不評です。ただ新自由主義の考えでは格差がどんどん拡大するでしょう。
とりあえず。現在は世界的な低成長期です。日本だけがそこから脱出するのは難しいでしょ。まずは、雇用を少しでも守りながら、景気回復を待つしかなさそうです。
明日は教会です。