新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

これってどこの国ー古きを訪ねて新しきを知る

今日も晴天です。さすがに台風の影響で明日あたりから雨がふりそうです。10月に入って1日も雨が降らなかったと天気予報では言っていました。

 株価の方はアメリカの株価が上昇したので、その影響で日本も少し上昇しました。ソフトバンクアメリカ企業買収について、今日の相場は好感していました。しかし、あんなにお金を使ってソフトバンクは大丈夫なのでしょうか。他人事ながら心配です。

 さて、今日はある国の話です。その国は、東南アジアで問題を起こしたためにとても嫌われています。その国に対する反対デモもあっています。また、近隣諸国と問題を起こし、自国の漁船を助けるため他国の巡視船と自国の巡視船がにらみあっています。

 その国は、交通マナーがとても悪いです。特にタクシー運転手の運転の乱暴さはひどいものです。また乗車拒否などもあります。タクシーの数が少ないので、自家用車や会社の車をタクシー代わりに使って料金をとっています。

 オリンピックと万博をやってやっと国際社会に入りました。市民のマナーも悪いです。食べたものをポイポイ捨てるので、ポイ捨て禁止運動をやっています。また、我先にと乗車するし、電車やバスも都会地だけでなく、地方でもいつも満員です。入口の手すりにつかまって乗っている人もいます。

 信号設備の不備で大事故が起きました。列車事故です。200人以上の人が亡くなりました。そのため政府は設備の改善を始めました。

 公害もひどいです。公害反対運動も始まりました。食品添加物も問題になっています。公害被害者が多数出たのに会社側は認めようとしません。抗議に行った人も、もみあいになって逮捕されました。しかし、さすがに会社側がひどいというので、裁判で無罪になりました。

 ストライキも頻発しています。ひどい場合は、鉄道会社もストをしました。でも慣れっこです。インフレがだんだんひどくなるし、不動産バブルにもなりました。どんな土地でも買えば値段が上がると思っていたのです。

 工業も盛んになりましたが、その国の商品は先進国のマネだと言って評判は余りよくありません。簡単に言えば安かろう悪かろうです。そのため、その国の人は先進国からの輸入品をありがたがっています。

 余り海外旅行に行った経験がないので、行った先の先進国での評判が悪いです。特にホテルなどでのマナーが問題となり顰蹙をかっています。個人旅行はほとんどなく団体旅行で、大声をだしたり変な恰好でホテル内をうろうろするので不評です・

 ただ貧しさからやっと脱したばかりなので、皆必死です。これから豊かになると言う希望はありました。それ以前の生活がひどすぎたのです。それはそれまでの政府の政策の失敗の責任でもありました。賃金の安さとまじめさを武器に先進国にどんどん輸出しています。おかげで先進国からは嫌われています。それでも商品をカバンに入れて世界中に売り込んでいます。先進国の商売人が来ないところにまででかけています。

 ここまで書くと年配の方はすぐ気がついてもらえると思います。これは敗戦後高度成長期からバブル崩壊までの日本の歴史です。現在からは考えられないことが多いです。

 若い方は現代史を歴史の授業で聞かないので、知らないと思います。かって、反日デモが東南アジアで頻発したのです。日本軍が戦争中東南アジアで行った残虐行為の結果です。(特にフィリピンがひどかったです。)また、韓国とも衝突していました。韓流ドラマなど全く考えられませんでした。李ラインというのがあって、日本の漁船が拿捕されました。

 神風タクシー、白タク、三川島鉄道事故、交通スト、農協さんの海外旅行、水俣病公害裁判。舶来品信仰。今でも義母(90歳)はものをほめる時「上等舶来」と言います。

  先に書いた内容はほとんど今の中国に当てはまります。かっての日本も現在の中国ととてもよく似ていたのです。若い方で一方的に中国を毛嫌いされる方もありますが、今の日本は中国と同じような道をたどってきたのです。

 過去への振り返りなしに、今の日本が突然出現したとおもったら大変な間違いです。梅子先生で、医者と町工場の息子が結婚します。今なら考えられないでしょう。なぜ結婚できたのか。当時の医者は貧乏だったからです。ある、回で患者が医療費を払ってくれないので、銀行が心配する話があります。

 当時の医者は、患者にお金を払ってもらえなかったのです。今は国民健康保険社会保険で医療費が払って
もらえるから医者もお金の心配がなくなったのです。

 まあ、単なる昔話です。ただどこの国でも発展途上にある時は同じような状態だということだけ知っても貰えたらと思います。それを知った上で他国のことを判断してみてほしかったのです。

 明日からまた忙しくなるので次のブログは土曜日くらいかな。