アジアの宗教状況ー韓国を中心に
今日は夕方から雨との予報です。今は晴天ですが、風が強いようです。株価はアメリカ市場が下落したので、日本もつれ安かと思ったら、意外や値上がりに転じました。
どうも対ユーロ、ドル安の影響のようです。貿易収支が同時期としては過去最高の赤字になったことも円安に影響しているようです。自国の貿易収支が赤字になったことを好感すると言うのも変です。それなら、輸出をやめたらドンドン円安になりそうです。
しかし、長期的には貿易収支の赤字は日本経済に大きな影響を与えそうです。もちろん貿易外収支は黒字だそうで、全体としての影響は少なそうです。しかし、中国での企業活動が低下したら、貿易外収支も分からなくなります。さてさてどうなることやら。
今日は今読んでいる「韓国とキリスト教」(中公新書)についてです。まずアジア全体から見てみましょう。宗教に関心のない人の割合は日本が多分最大だと思います。ご存じのようにインドですとヒンズ教、インドネシア・パキスタンはイスラム教です。
さて、東アジアに目を向けると、中国はやはり仏教です。キリスト教の教会も増えているようです。日本は仏教ということになります。さて韓国はとなるとキリスト教の占める割合が大きいです。また政治的影響力も持っています。韓国はフィリッピンと異なってプロテスタントが多いです。
韓国のソウルでは宗教を信じている人口の30%近くがキリスト教です。キリスト教徒は韓国全体で1300万人に及ぶようです。人口が倍以上の日本では130万人のキリスト教徒がいるかどうかといったところですから、その多さが分かると思います。日本でもキリスト教の人口が1300万人なら大きな影響力もあるでしょう。
中国もそうですが、韓国でもキリスト教の教派性は薄いようです。強いて言えば長老派教会とメソジスト教会が多いようです。おじさんの教会も長老派教会です。日本でも有力な教会は長老派教会が多いようです。日本では教派性が強いです。
韓国でキリスト教が多い原因については色々な意見があります。土着化を進めたり、もともと儒教国家であったことが原因とも言われます。儒教とキリスト教は親和性が高いです。日本でも明治期元武士を中心とする知識階層からキリスト教が発展しました。
ところで教派性が薄い上に大教会もあり、各個教会主義や教会運営の世襲化など問題も多いそうです。教会の世襲性というのは、親が牧師の場合、子供を跡継ぎにする傾向です。また数万の信者を有する教会だと、収入も膨大に上るそうです。
日本の教会はほとんどの場合、収入が少なく牧師の給与も安いのですが、韓国の大規模教会の場合、牧師の収入が年間1000万円を超えるそうです。日本との物価水準の差を考えると大変なことです。教会によっては独自の神学校や出版局も持っているそうです。
シンガポールでも教会へ行く中国系住民が増えているそうです。中国も本格的に開放が進めば巨大なキリスト教会ができると思います。おじさんが行っていた西南部の教会でも、2000人以上の会員がいるようでした。毎回新しく来た人が30人くらいいました。
日本では宗教はほとんど関心の対象になりません。しかし、日本以外のアジアの国では宗教は若者を中心に大きな関心事になりつつあります。中国のお寺にも祈祷する若い女性が多く見かけました。悩みの相談にのる僧侶の姿も見ました。
これからアジアの宗教状況には目が離せないと思います。ちなみにロシアでもロシア正教が急速に力をつけてきています。
明日は1日のんびり過ごします。