新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

円高・デフレと円安・インフレ

昨日から今日にかけて、別荘の畑の手入れです。このところ月に2回くらい行っています。畑も二畝増やしました。今回は豆や葉物やさいを植えました。

 11月には玉ねぎとジャガイモを植えます。ところで別荘とは名ばかりで、畑を手入れするためにちょっとした小屋と倉庫です。と言っても山の中の一軒家でなく、近隣には家が建っており、村の奥まったところです。

 株価の方が相変わらずです。これは今日のタイトルと関係しています。今デフレですが、その原因の一つというより、その原因の大部分が円高にあると言えましょう。

 おじさんは経済の専門家ではないので、難しい経済用語や経済理論は知りませんが、確かデフレは物よりお金に価値があるということでしょう。それで人々はお金をためるようになり、お金を使わないので不況になるというのです。

 ですから、お金がどんどん市中に出回るようにし、将来物価高になるというので、人々がお金を使うようになれば、経済が活性化するというのでしょう。企業はそうなれば、値上げをし利益を出せるということでしょう。

 ところが、お金をどんどんばらまいて、物の値段が高くなるようにしても、円高であれば、円をドルなど外貨に換えて、どんどん安い外国製品を買ってスーパーなどが売るのではないでしょうか。将来値上がりすれば、消費者はちょっと品質が悪くても安い品を買うでしょう。あるいは、買うのを我慢する(需要減退)ことで対抗するでしょう。

 ここで、もし円安になるなら、間違いなくインフレになると思います。インフレの定義は専門家ではないので、詳しくは知りませんが、単純にお金が沢山あるのに、物が少ない状態です。

 インフレを起こすためには、今大量に出回っている商品を減らせばよいのです。国民が将来物価高になると確信すれば、ほしくなくても将来高くなるかもしれないと思って物を買うでしょう。(仮需要)ただ、企業が製品を減らすことは、企業活動を低下させるので、それも難しいでしょう。ところが、商品の数を減らさず、値段だけ上げることができるのです。それが円安です。円安になると、まず輸入品の値段が高くなります。

 今原油が高くなっていますが、それでも円高の恩恵を受けています。単純に考えて1ドル80円が160円まで円安になれば、ガソリン価格も現在の1リットル150円が単純にスライドさせれば300円になります。

 1リットル300円になったら、どんな企業も値上げしなければなりません。また、全ての輸入品が値上がりします。それにつれて国産品も値上がりするでしょう。これぞ待ちかねたインフレです。

 その代わり貿易収支は膨大な赤字になるでしょう。円安で日本が支払うべき金額が倍になるからです。助かるのは企業特に輸出企業はこれまでの半額で輸出できるのですから、品質から考えて他国の商品を圧倒するでしょう。

 ところで、問題はどうすれば円安にできるかです。もし、日本ががんばって産業を立て直し、財政赤字を減らすとすると、ますます円高になります。なぜなら、世界で優れた国なのですから、その国の通貨は世界で一番安全ということになるからです。

 そうなれば、世界中の国の人が世界で一番安全なお金を持つでしょう。もちろん、余り安全でないけれど金利が高い国があります。ヨーロッパ諸国の国債がそうです。しかし、それを高金利でも買おうと言う人は少ないです。
 アメリカのような国の経済が復活し、アメリカの金利が上がれば、円安になります。ただそのためには、アメリカの経済が回復する必要があります。

 今のところそれも難しいようです。そうなると、日本側で何か仕掛けが必要です。その国の通貨が安くなるためには、もう一つのやり方があります。つまりその国が安全でない、逆にいえば危ないという状況と作ることです。

 これは手っとり早い方法です。皆が頑張ってよい国にすれば通貨高になり、その国がダメなら通貨安になります。本当に逆説です。円安になる究極の秘策があるのですが、ここで書くとサイトが炎上の可能性がありますので、やめておきます。

 ただ、インフレがコントロールできればよいのですが、どんどん進行すれば抑え込むのが大変です。それに、今でも年金受給者や低所得者が増えているので、その人たちは大変だろうと思います。(おじさんも含めて)

 明日は授業です。