新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の政局に思うー第三極連携を中心に

今日は晴天でしたが、風がとても強かったです。寒冷前線の接近のせいでしょうか。ところで、今日の株式市場の最大のトピックはパナソニックのストップ安です。

 ストップ安というのは、これ以上下がると投資家の損害が大きくなるので、下げ値の値幅を決めているのです。その値幅の限度額まで下がったのです。確か100円近く下落しています。100円の下落というのは1000株が普通の売買単位なので、1000株持っていた人は1日で10万円の損失ということになります。

 パナソニックはかっては日本の花形株だったのですが、見る影もありません。株式投資は長期でと言いますが、以前から持っていた人の値下がり具合は大変なものでしょう。半値どころか三分の一以下の値段になっているでしょう。ソニー東芝野村証券などかっては日本を代表した株が下落しています。

 もちろん、投資家以外には関係ないかもしれませんが、パナソニックの場合本体の従業員はもちろん、関連企業まで含めれば相当な数の労働者がいるので、どうなることかと思います。中国経済の崩壊記事ばかり目につきますが、足元の日本の大企業の現状も相当厳しそうです。

 少々なことではとても景気回復は難しそうです。さて、最近政局をゆるがす出来事がありました。意外と注目されていませんが、鹿児島であった補欠選挙の結果は注目に値します。今の状況なら民主党と連立を組む国民新党の候補者などダブルスコアーで自民党の候補者が破ると思っていました。

 それがわずか5000票程度しか票差がなかったのです。国民新党の候補者が強かったのかもしれませんが、鹿児島は名だたる保守王国ですから、自民党の票がもっと出てもよかったはずです。自民党支持者のある部分がどうせ当選するはずだからと思ったのか、自民党に入れてもしょうがないと思ったのか、かなり棄権にまわったのではないでしょうか。

 今自民党は完全な勝利ムードです。小泉選挙のようなブームに乗っているわけではありません。相手の民主党が勝手にこけているだけです。余り思いあがっていると困ることになるかもしれませんさて、第三極の動きについてですが、石原さんの言うように、小異を捨てて大同につくというわけにはいかないと思います。

 原発問題や消費税問題、TPP問題も含めた貿易自由化の問題、領土問題など方向を明確にしなければならない問題は山積です。もし、これらの問題をあいまいにしたまま、第三極連合を組んでも早晩行き詰るでしょう。

 その点、立場が明確な小沢さんのグループが結構議席を獲得するかもしれないと思っています。

 ところで他の第三極は、そもそも党首あるいは代表を誰にするのか。党あるいは連合の運営機関をどうするのか、早急に話合わなければなりません。いずれのグループも代表者の個性で持っているようなものです。組織としてまとまっているわけではないのです。

 もし連合して、代表でもなく単なる構成員の一人として、自分の意見が通らなければ、小沢さんではありませんが、連合から出ていくでしょう。

 それに、グループの力も違いすぎます。やはり圧倒的に強いのは橋下さんの維新の会です。次がみんなの党石原新党に名古屋の減税党と続きます。

 石原さんやみんなの党は東京中心で維新の会や減税党は地方中心です。勢力から言えば橋下さんが党首あるいは代表となれば良いのですが、個性豊かな他のリーダーが黙っているはずはありません。若い橋下さんの元で、経験豊富で目立つのが大好きな石原さんが我慢できるはずはないでしょう。

 若くて将来が期待できる渡辺さんも黙ってはいません。減税党も落ち目だとは言え、簡単に合流して解消とはいかないでしょう。こうして見ると、もし第三極連合が成立しても、船頭多くして船山に登る状態になるとおもいます。

 最近のサイト(アゴラやブロゴス、JBプレスやダイヤモンドオンラインなど)を見ても橋下さんを取り上げることが少なくなりました。また以前いた強烈な支持者も影をひそめました。橋下さん自身もだんだんマスコミから忘れ去られていることは気がついているはずです。

 マスコミは風向きに敏感です。ニュースバリューがないとなるとあっと言う間にいなくなってしまいます。大阪の維新の会所属の市長が脱会したというニュースも報道されていました。大阪の人たちも、以前のような熱烈な支持がなくなりつつあるのではないでしょうか。(もちろん圧倒的な支持はあるでしょうが)

 大阪を含む近畿以外での維新の会の広がりについてはちょっと疑問符がついてきているようです。解散総選挙が遠のいたらますます難しくなるでしょう。

 そう言えば昨日書いた死語(かっては存在し今は全く使われない言葉)には「鬼畜米英」というのもありました。今頃そんなことを言ったら変人扱いでしょう。

 明日は家の整備などの仕事をします。