新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

苦労する機関投資家

今日はすっかり晴れて温かい1日です。夕方から夜になると寒くなると思います。明日は雨のようです。11月21日までに試験問題を作らないといけないので、今日もがんばりました。以前書いた通り今回は夏目漱石の「夢十夜」なので、結構難しいと思います。

 不思議なことに今回実施される試験は「後学期中間考査」です。(期末考査ではありません。)実施は12月に入ってからです。11月28日が本来なら授業の最終日なのですが、曜日変更でこの日は月曜日の授業があるのです。ですから、21日に問題の印刷をお願いしなければなりません。この特殊法人の学校は2学期制なのでそうなります。(2学期と呼ばずに後学期と呼びます。)

 期末考査は2月にあります。ところでオバマ当選後円高になるとの予想で、すっかり株式市況は下落傾向です。特に電機産業は軒並み下落状態です。とりわけ家庭電化製品の特化していた、パナソニックやシャープはひどいようです。またある記事では、大量に電機や電力株を保有していた生保とくに日本生命が厳しい状況にあると書いていました。

 株高の頃は大量の株式を保有する損害保険や銀行などの機関投資家をはやしたものです。そのころのスローガンは「証券よこんにちは」でした。いまより預貯金の金利は良かったのですが、それ以上に株価の値上がり率が高かったのです。

 機関投資家保有しているだけで、勝手に株価が上昇し含み益がでました。含み益とは、買値と現在の価格との差です。つまり今売ればどれだけの利益がでるかということです。

 当時は電機産業は軒並み優良株でした。当時がいつかと言えば、高度成長の時代であり、バブルの時代であり、リーマンショックの直前の時代であり、原発事故の前の時代です。

 電力株も多くの機関投資家が持っていました。まさか原子力発電所が稼働停止になるなど誰も思っていませんでした。そもそも政権交代があるなど小泉政権の頃はだれも思っていませんでした。ところで、アメリカなどの機関投資家は主として年金基金や大学の基金ですが、日本ではほとんどが金融機関です。今は銀行のほとんどが株式を手放しましたが、以前は取引先の株式を保有していたものです。

 損保や生保などは資産運営の一部として保有していました。国債などの証券の金利も安かったからです。ほとんどの生保や損保は株式市況下落時に株式を手放したようです。またメーカーもお互いに株式の持ち合いをしていました。今もし持ち合いなどしていたら株価の下落で大変でしょうね。ですから、現在の株式市況の中心は海外からの投資家が中心です。

 そう言えば一時流行したデイトレの話も聞きません。今のように下落一方の相場展開では短時間にまとまった金額を売り買いするのは難しいと思います。様々な記事を見ても株式で莫大な利益を上げたと言う話を聞きません。多分外貨取引でもそうだと思います。

 上げ相場にしても下げ相場にしても、相場が大きく動く時はよいのですが、今のように8500円台から9000円台をうろちょろする相場では、余り利益がでないはずです。それにちょっと上昇してもあっと言う間に下落します。買い場が難しいです。

 おじさんのような零細投資家でも、もうすぐ売り場だと思ったらあっと言う間に下落してしまします。今急激な値上がりをしているのは、昔からある大企業にはほとんどありません。新興市場のものばかりです。それに営業内容がネットやゲームなど不安定なものが多いです。

 ことしも来月と今月の半分つまり50日程度です。ボーナスも少なそうですから、新規に投資する人も少なそうです。来年の春以降の値上がりを期待するしかなさそうです。

 明日は時々行っている大学院の授業の資料作りをします。