新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本のエネルギ事情の将来ー原発全面停止で良いのか。

今日は午前中は曇りで午後から雨との予想でしたが、逆で午前中は雨交じりの強風で午後から晴れてきました。午前中は来週の授業の準備です。来週は「意見を表現する」と言うテーマで作文指導をしようと思っています。中国の大学での応用作文の資料を使う予定で作り直しました。

 株価は一時上がったのですが、結局下げで終わりそうです。まあ仕方のないところでしょう。赤字国債発行に関する法案の同意も成立して、いよいよ解散ということになりそうです。今日の朝日新聞世論調査の結果を見ると、民主党以上に自民党の支持率が下がっていました。

 どうも自民党総裁選挙までは、自民党支持が盛り上がったのですが、昔の名前で出ていますで、安倍さんが総裁に選ばれてから失望感が広がったようです。これで自民党が勝利しても、結局民主党との政権交代前のねじれ状態に戻るだけだと思われたのでしょう。

 確かに自民党のエネルギー政策や経済政策には新味がありません。せいぜい、これまで以上の保守色を強く出しているだけです。対韓・対中問題をそのままにはできません。強気だけでは何の解決にもならないでしょう。さりとて第三極が議席を増やしても政治経験の少ない議員ばかりになって、結局政局が混迷するだけのようです。

 今日ニュースを見ていると将来の世界のエネルギー事情の将来についてIAEAから発表があったようです。まず一番大きなニュースはアメリカが将来石油輸入国から輸出国になると言うのです。これはシェルガスの影響です。今アメリカではシェルガスがエネルギーの大きな割合をしめつつあります。

 もし、アメリカが中東の石油に頼らなくてよくなったら世界情勢は大きく変わります。今でもアメリカはイスラエル寄りですが、その姿勢を強くするでしょう。イランを巡る問題でも、石油資源が大きくかかわっています。もしアメリカがイランの石油を必要としなくなったら、イランはアメリカに対応する武器を失ってしまいます。

 日本で言えば、将来原子力発電をやめれば、アメリカはもちろん中国などと比べても2倍から3倍の電力料金になると言う予想です。電力は産業の生命線ですから、その値段が上がるということは国際競争力に大きく影響するでしょう。

 今回総選挙が行われれば間違いなく自公連立政権になるでしょう。今民主党政権のもとで原発停止状態になっています。これをどうするのかは大きな争点になります。もし自公両党が原発再稼働を打ち出せば、相当反発がでると思います。それだけで30議席程度失うことになるでしょう。

 270議席程度自公で取れるところが、240議席程度になるはずです。しかし、第三極も立場が分かれます。今はっきり反原発を打ち出しているのは小沢さんのところだけです。石原さんは原発賛成のようだし、橋下さんも結局は再稼働を認めたままです。

 西日本や農村部ではそれほど問題にならないでしょうが、都市部や東日本ではやはり争点になると思います。TPPや消費税の問題もそうです。野党的立場の政党ほど反対を述べやすいでしょう。しかし、IAEAの報告の通り短期的にはあるいは新しい技術が開発できない限りは日本のエネルギー事情は厳しいものになります。

 日本人は何かあるとどうも一方向に行きすぎる傾向があります。そのリアクションがこわいです。今日本中が太陽熱発電に進んでいますが、その経済性や効率性を考えた時とても危険な気がします。風力発電にしても同様です。

 エネルギー問題に関しては数十年単位で原子力発電所を停止させ、その間に他のエネルギーを考える方が合理的だと思うのですが。年内あるいは年初に行われるであろう総選挙の結果が気になります。

 今日は間もなく教会員の方のお葬式に行きます。明日は授業なのでブログもお休みです。