新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の株式市況から見えてくるもの

今日は昼間は晴天で温かかったのですが、朝晩がぐっと寒くなりました。午後5時すぎには暗くなり始めました。おじさんは、西日本に住んでいるので、東京とは1時間くら時差があるようです。

 今日は今月21日提出の中間考査問題と解答用紙、模範解答を作り上げました。他の学校のように期末考査でなく中間考査なのです。おじさんの勤める特殊法人の学校は大学と同じ2学期制なのです。1学期2学期と言わず、前学期・後学期というのが正式な呼び方のようです。後学期の期末考査は2月にあります。

 さて、今日は最近の株式市場の話です。最近の株式市況は余り国内外の政治には反応しなかったのですが、今回の総選挙には強く反応しています。連日日経平均は上昇しています。そのポイントは二つです。

 まず、市況は自公連立政権樹立を読み込んでいます。第三極については、ほとんど反応していません。その自公連立政権のもと、市況は二つの要素を予想しています。

 まず、金融緩和の進展です。さらに言えば大幅な金融緩和政策が行われると考えています。インフレ率が3%になるまで、無期限に金融緩和を行うし、マイナス金利も考えているようです。簡単に言えば強引なデフレ解消と円安誘導です。とりあえず外国為替相場は反応しています。

 解散前に比べて円安が進みました。円安が進むと当然輸出産業に有利だし、金融緩和でインフレが進めば、預貯金から投資へお金が向かいます。また相場自身が上昇しているので、証券会社の株式が上昇しています。

 とりあえず、アメリカも円安を黙認しています。ただアメリカがこのまま円安つまりドル高を容認するかです。どこの国でも自国の通貨が高くなれば輸出に不利なので、容認するのは難しくなのですが。為替担当者が勝手に判断して円安を演じているとも言えます。

 この円安がどこまで行くのかが大きな問題です。総選挙後まで続けば日本にとって大きなささえになります。今一つは株式市況以外ではほとんど注目されない原発問題です。相場は自公政権ができれば間違いなく原発再稼働容認に進むと考えています。

 その最たるものが電力株の上昇です。今日の相場を見ると、原発の占める割合の低い四国電力は前日比10%、震災で影響を受けた東北電力が7,4%、節電をよびかけた九州電力が6,9%です。もちろん、電力株は相当売り込まれていたので、その反発とも言えます。

 よく言われるように、原発が再稼働すれば電力会社はあっと言うまに黒字決算になると言われています。電力株を持っているおじさんとしてはありがたいのですが、原発停止運動が盛んな現在、そう簡単に原発再稼働へとは進まないと思っています。

 自公政権ができてすぐ再稼働に踏み切ればあっと言う間に支持率が低下するでしょう。もし、来年夏の参議院選挙前に再稼働へと進めば、またまたねじれが継続しそうです。

 ちょと株式相場は状況を先取りしすぎる気がします。もし、自公連立政権が過半数ぎりぎりだったり、アベノミックスが実施できなかったり、世論の反発で再稼働ができなくなったりしたら、あっと言う間に8000円台に下落する可能性があります。

 相場は一寸先は闇なので警戒が必要です。明日はのんびり過ごします。水曜日から1週間ほど猛烈に忙しいので、ブログは明日までです。