新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

これからの外国為替相場について

今日は夕方前まで晴天で温かかったのですが、これを書いている頃から雨になりました。実はブログを一度書いたのですが、ブログが固まってしまいました。以前はよくあったのですが、久しぶりです。

 今日は午前中は銀行で午後は採点でした。ところで銀行に行ったのは預金の引き出しや預入ではありません。地方銀行なのですが、この銀行で5年前から外貨預金をしていたのです。当時は金利がまずまずだったのですが、この円高リーマンショックによるアメリカの金利低下で散々な状況でした。

 そこで、銀行さんは一度清算して新規に今度は外貨建て保険にしないかと言うのです。おじさんに提示したのは豪州ドル建てとアメリカドル建てです。5年満期で豪州ドルで年利2%、アメリカドルで年利0,5%です。日本円の預金よりやかなり高いです。

 しかし、問題は5年の間に円安になるのか、またどの程度の円高になるのかということです。今の外貨預金の金利は相当低いです。アメリカの金利が安いので当然ですが。

 問題はこれから円安になるのか、またどのくらい円安になるかです。今日はどうしたら円安になるのかということについて書きます。まず円安になるには、相手国の景気が良くなってそちらの通貨が高くなる場合があります。リーマンショックの前のアメリカがそうです。

 景気が良いと金利が上がるのは当然です。つまり銀行から企業がお金を借りたがるなら高い金利をつけても借りてくれます。外国為替は基本的には金利差で決まります。だからと言って高い金利だからと言ってその通貨のが高くなるわけではありません。

 その国の国力も重要です。金利が高くても財政破たんしそうな国の通貨は、信用できないので皆買ったりはしないでしょう。円安の場合もそれが当てはまります。安倍さんがお札をどんどん刷ってインフレを起こし、円安にすると言っているのは貨幣価値を落とすということです。

 江戸時代の貨幣改鋳が典型的です。小判に含まれる金の量を半分にして小判を2倍増やして発行しました。見た目は同じ小判ですが、含まれる金の量は半分ですから2枚で以前の1枚分ということになります。国力は同じなのにどんどんお札を刷れば当然円の価値は下がります。

 江戸時代にも通貨改鋳でインフレが起こりました。だから安倍さんのやり方でインフレが起こるという道理です。こうなれば円安になります。ただ相当なインフレが起きないと大幅な円安にはなりません。

 今の国力だと少々お札を発行しても大幅な円安は難しいでしょう。それよりも他力本願ですが、アメリカの経済が回復するのが一番です。今の世界的な経済状況で90円台の円安になるのは難しい状況です。

 ところで豪州ドルですが、こちらも世界経済の回復と関わっています。今資源を一番買っているのは中国です。ですから中国の政治が安定し経済が好況になれば資源もどんどん売れます、中国は輸出大国なので、輸出先の景気状況と関連します。

 中国の貿易相手はEUです。EUの財政状況が回復しなければ景気回復も難しいです。つまり堂々巡りなのです。よく中国経済が破たんするという記事を見ます。どうも中国がこけたらいい気味だという気持ちが透けて見えます。しかし、そんなことになれば世界経済は大変なことになります。リーマンショックどころではありません。

 結局来年夏過ぎにアメリカ経済が回復し、中国の政治が安定し経済も回復し、EUの財政問題が解消したら90円台くらいには円安になるのかと思います。全てが逆方向になり、おまけにアメリカが財政の崖からころげ落ちたら、安倍さんが何をしても円安にはならないでしょう。

 明日は成績処理をします。