新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式市況は総選挙後をどう考えているか。

昨日から別荘に玉ねぎを植えに行っていました。今日の午後に帰ってきました。今日はとても寒いです。来週くらいから温かくなるようです。

 今日は株式相場はやや下げていました。読者の方には株式投資をやらない方も多いと思います。しかし、株式相場は、これから6ケ月先の経済状況を考えているといいます。ですから、投資家はこれから自民党政権がどうのような経済政策をするのか注目しているのです。

 極めて象徴的な投資傾向が見れるので今日はこのことについて書きます。まずアベノミックスのおかげで株式市況も外国為替も上昇したと見られています。しかし、長年外貨投資や株式投資をやっているおじさんから言えば、見せかけだけなのです。

 投資家は予想で買い事実で売ると言います。今回は予想で買われているのです。それもほぼ限界にきています。外貨で言えば83円くらいの円安で止まりました。それからはピクリとも動きません。とりあえず予想ではここまで行くだろうとというので先買いしているのです。様子見です。総選挙前の79円から言えば3円の円安です。

 90円台まで近づけば確かにアベノミックスが効果があると考えられますが、そこまで円安に行く動きはありません。また株式相場も上がったと言いますが、9500円近辺でやはりぴたりと止まります。これ以上は怖くて買えないのです。今日も自民党が大勝すると報じていますが、相場は動きません。

 そこでさらに上昇している株式銘柄を見てみると笑ってしまいます。まさに安倍さんの主張をそのまま買っているのです。何と電力株が上昇しているのです。なぜ今頃電力株が上昇するのでしょうか。電力料金が値上がりしたからでしょうか。全ての電力会社の株が上昇しているのです。

 明らかに投資家は自民党原子力発電所を再稼働するとみているのでしょう。原子力発電所さえ再稼働すれば電力会社の赤字はなくなります。もしそうでないなら、電力株価が国会解散後一気に上がるはずはないでしょう。特に自民党の大勝が報じられてから上昇しました。

 今日の売買高上位10位以内に建設会社の株が入っています。これも総選挙で自民党が大勝すると報じられてからです。建設株でも株価が安いものが買われています。大手で株価が高いものは買われていません。つまり値段が安いし、短期で値上がりすれば売って利益を出そうとしているのです。

 次に金融機関の株式も売買高が多いです。これも安倍さんの金融緩和を好感しているのでしょう。もちろん大手金融機関の株式です。かって大手金融株は大変な高値だったのですが、今は以前の株価を知っている人には信じられないほどの安値です。

 投資家は総選挙後自民党政権原子力発電所を再稼働し、お金を市中にばらまく金融緩和をやり公共事業を拡大すると考えているのでしょう。銀行・電力会社・建設会社といえば、かって自民党を支えた企業群です。民主党が嫌いな方も多いと思いますが、投資家は素選挙後昔の政治に戻ると思っているようです。

 昔に戻るというのは、小泉改革以前に戻ると言う意味でしょう。ネットでしばしば非難される既得権益保護に安倍政権が走ることは、投資家の皆さんの投資姿勢の中にはっきりでています。

 明日は授業なのでまたブログが書けないかもしれません。