新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の株価上昇に思う。

昨日今日と温かい日が続いています。昨日からずっと家の窓ふきや庭の整備など忙しい日々を過ごしました。その間安倍政権の成立や株式市況の上昇、円安など経済は動いています。

 政権は上げ潮派が大勢を占めました。おかげで株式相場は上げっぱなしです。持ち株のうち1つがとうとう利益を出す水準まできました。証券株はあと一歩のところです。今上昇しているのは全ての株ではなく、一定の傾向があります。まず文句なしは証券株です。今日も野村証券は年初来高値を更新しました。

 野村証券は証券株の代表選手だから当然でしょう。以前インサイダー取引で問題を起こして相当安値になっていました。その反動で安かった頃の2倍以上になっています。安かった頃は評判もさんざんだったのですが、今はさらに高値に進むとはやされています。

 意外なことに建設業界の株価の上昇は今一です。道路関連がよかったこともあります。この相場はやはり超ミニバブルだと思います。なぜかと言うと本来上がるはずもない株まで買われているからです。仕手株相場と言ってもよいでしょう。一般の方は日経平均が上がっているから景気がよくなると考えているようですが、詳細の上昇している個別銘柄を見ると違って見えます。

 例えば海運株の上昇です。今海運市況を示すバルチック指数が年初来の安値に近付いています。もちろん円安をはやしているのでしょうが、中国もアメリカもまだ景気が回復していないのに海運会社の業績が突然あがるはずはありません。海運会社は昔から仕手株として有名なのです。

 仕手株で有名な地方百貨店も上昇していました。それでも最初は安倍政権に反応したようです。金融・建設・電力が上昇しました。しかし、原子力発電所の再稼働はすぐには無理そうだということで電力株の上昇はとまりました。

 建設株も安値を買われたのですが、それの止まりました。短期間に工事を始めると資材や人件費の高騰をまねきます。そうなれば利益がそんなに出るはずはないのです。円安で輸出関連株が上昇していると言ってもそれほどでもありません。

 鉄鋼メーカーなどは円安にも関わらずほとんど上昇していません。電機メーカーでもシャープなどは乱高下しています。まさか安倍政権があんなに大勝すると思わなかった筋が株価がまさか上昇すると思わないでカラ売りしていて今それをあわてて買い戻している可能性もあります。

 ただ来年どうなるかは不明です。短期的には公共事業をしてお札をどんどん刷ればインフレ傾向になりますが、抜本的な経済システムの改善にはなりません。おじさんもこれから利益の出た株の売却のタイミングを考えています。欲を出すと儲け損なうし、高値を狙うと売り損なう可能性があります

 来年から政権交代後の本格的な外交交渉が始まるでしょう。対韓・対中の外交関係の改善を図らなければなりません。TPPに参加しないにしてもするにしても一騒動は免れないでしょう。長期金利が上昇するとなると国債発行額が上昇する可能性もあります。

 政治だけでなく相場も一寸先は闇です。どの段階で売れば良いのか難しいです。来年一年間上昇しっぱなしということはないでしょう。株式市況から眼が離せないところです。

 明日はもちつきです。午後から娘と孫が来ます。