新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

安倍さん最初の試練

 今日は夕方から雪との予想ですが、今のところ太陽が出ています。午前中は薄曇りだったのですが、午後は晴れてきました。
 
 昨日は授業でブログはお休みしました。授業は2月の第一週で終わり、次の週は期末試験です。後は答案を返して評価を出せば1年間の授業は終わりです。3月の授業はありません。おかげで3月の給与はなしです。
 
 ところで、株価は昨日今日と大幅安です。サイトによれば1200銘柄が下落とのことです。つい数日前まではアベノミックスをはやして上昇していたのですが、下落も早いです。円安も一服のようです。どうみてもうわさだけが先行したようです。
 
 実態経済がそんなに良くなっていないのですから当然です。公共事業はまだ計画段階で利益を生んだわけでも雇用が拡大したわけでもないのです。円安は多分にアメリカ経済の回復と財政の崖を一先ず乗り越えたことからでしょう。それにヨーロッパの財政不安もひとまず落ち着いていることもあります。
 
 まず最初の試練はアベノミックスのばけの皮が剥がれつつあることです。あのまま日経平均が12000円台まで乗れば、資産インフレの効果で購買も増加し景気回復の第一歩だったかもしれませんがそうはなりませんでした。もちろん明日以降ある程度は戻すと思いますが、どうもこのまま行けば株式のことわざ通り「節分天井」になりそうです。
 
 円も90円まで一気に行くかと思ったら、その手前で足踏みです。下手をするとまた83円くらいに逆戻りの可能性があります。相場から言えば今はミニバブルで円で言えば83円くらい、日経平均で言えば9800円くらいが妥当なところです。
 
 先高を予想して株を新規に購入した人や先物・信用で買っていた人は大変です。もしこのまま10000円台を割り込むようだと相場の勢いがそがれるでしょう。これがまず安倍さんの試練の一です。
 
 次は外交問題です。最初の訪問を予定していたアメリカからは袖にされました。アメリカは安倍さんの保守的な政策を不快に思っているはずです。特に韓国や中国と事を構えることは絶対にしてほしくないことでしょう。直接には言えないので、遠回しな態度で示していると思います。
 
 韓国も政権交代を機会に信頼を回復するとは行かないようです。日本側が特使を送りましたが反応は芳しくありません。犯罪者を中国に送還したり、歴史問題で中国と歩調をとるようです。もし以前のように日本に中韓両国より圧倒的な経済力があれば対応は違ったと思います。
 
 しかし、現在中韓両国は以前のように日本を気にしてはいないようです。さらには、日本国内では中韓両国に弱気を見せるなという動きもあります。保守派の人は特にそうです。安倍さんが保守派を基盤にしている限りこのジレンマがあるでしょう。
 
 さらにアルジェリアでの人質事件です。どのような解決を目指すのか、安倍政権の危機管理能力が問われます。日本独自でできることは何もありません。フランス政府やアメリカ政府に頼るしかありません。憲法を改正して国防軍を持ったとしても、はるか離れたアフリカで軍事行動などできません。
 
 ボーイング社の飛行機のトラブルも意外と大変だと思います。日本の二つの代表的な航空会社が購入していますから、このまま使えないとなると損失は膨大です。また日本のバッテリーメーカーも問題にかかわっているようですから、日本の技術力に対する信頼も揺らぎます。
 
 大阪の体罰問題も大変です。保守派の人の中には体罰肯定論もあります。しかし、今世論は体罰反対です。余り体罰禁止を強く打ち出せば保守派の支持がゆらぐ可能性もあります。
 
 安倍政権は滑り出し好調ですが、次第に問題が表れてきています。参議院選挙までまだ半年あります。政治は一寸先は闇です。おまけに石破さんのような次の総裁候補もいます。いつでも交代できる準備があります。安倍さんがあせって失敗する可能性もなきにしもあらずです。
 
 明日は教会学校の説教の準備や試験問題作りをやります。