新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式市場が変です。ーもしかして隠れた仕手相場ー

 土曜日から娘たち夫婦が来ていました。お婿さんや子供たちも入れて総勢9人になりました。正月に家族が集まる予定でしたが、お婿さんの仕事の関係で土日に集まったのです。
 
 今日は用事があったのですが、変更になり時間があるのでこれを書いています。中国の大学を離れて1年半近くになりますが、その時教えた学生さんから今でも色々依頼がきます。昨日は日本の大学院を受験する学生さんが小論文と研究計画書をみてほしいと言ってきました。
 
 国際関係を専攻したいようで、小論文も研究計画書も東アジア共同体についてのものです。別の大学院の学生さんは、日中の丁寧表現の比較を研究していて、日本人を対象とするアンケートを実施してほしいとの依頼です。
 
 せっかく中国人の学生さんが頑張っているのでできるだけのことをしてやりたいと思っています。アルジェリアでのテロ事件は大変なようです。アラブの春は良いことばかりではなさそうです。
 
 さて今日は株式相場の異変について書きます。アベノミックスで株高円安がはやされていますが、株式相場について言えばちょっと異常な動きがあります。簡単に言えば本当に円安などの経済現象を基に株式市況が上昇しているのかと言うことです。
 
 株式相場は経済の好転を好感して上昇する場合があります。これは業績相場とも言えます。たとえば百貨店で商品がどんどん売れれば百貨店株は上昇するし、自動車がどんどん売れれば自動車会社の株が上がります。これは最もなことです。
 
 ところが仕手相場というのがあります。これは意図的に株式の値段を釣り上げることです。例えば買占めの噂を流して相場を引き上げるのです。株式相場は理由はなんであれ買いが入れば皆それに乗って買う傾向があります。
 
 仕手相場の場合、仕掛ける側は早めに安い株を大量に買っておいて、意図的にうわさを流したりして値段を釣り上げ、遅れて参加した人が出た時点で売り逃げるのです。後から参加した人はどこまで上がるか分からないのですが、とにかく流れに乗るということになります。一種のババ抜きなのです。ババは最高値の仕手株です。
 
 そもそも上がる理由はないのに、とにかく値段だけが勝手に上がっていくのです。理由がないので買いがなくなるとその時点で猛烈な勢いで値下がりし、値上がり直前に値段まで下がるのです。
 
 今ちょっとその傾向があります。今日は利益確定売りで日経平均は下がりましたが、今日の値上がり率上位3銘柄は注目されます。1位はミヨシ油脂・2位は井筒屋、3位はセイコーです。それぞれ、35%・25%、22%です。
 
 2位の井筒屋というのは北九州市にある地方百貨店です。北九州市というのは新日鉄住金企業城下町です。政令指定都市ですが、地盤沈下しています。将来発展する可能性は極めて低いです。
 
 ミヨシ油脂などは、円安になれば油脂材料が値上がりして大変なはずです。またセイコーもそんなに将来性のある業界ではないでしょう。ミヨシ油脂は別にすれば残り二つは長年株式投資をしている人なら知っている往年の仕手株です。
 
 井筒屋は以前書いたように政治銘柄で有名なのです。選挙前にはこの株が動くので有名です。もしかしたら選挙が突然あったので、選挙資金を銀行から借りて、井筒屋株の売買で利益を出し借金を返しているのかもしれません。
 
 セイコーもかっては仕手株でした。どうもおじさんのような40年来の投資家から見れば今の相場上昇は、選挙資金を取り戻すための仕手相場のような気がします。アベノミックスを全面に打ち出して影でこっそり仕手株売買をやっている気がしてなりません。株式に関するブログサイトを見てもそのような視点からの書き込みはありません。
 
 おじさんの深読みかもしれませんが、ちょっと思い付いたので書きました。投資は自己責任です。今の相場をどう判断するかは投資家自身の判断です。
 
 明日は忙しそうです。