新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

経済の季節から政治の季節へー安倍政権の正念場

 今日は暖かい1日です。午前中は曇り空でしたが午後から晴れてきました。昨日は結局1日中雨でした。今日は来週教務に提出する期末考査の問題作りです。(問題印刷と袋詰めが教務係がしてくれます。)今日何とか完成させることができました。
 
 来年は1年と2年担当なので問題を二つ作らなければなりません。問題作りは結構大変なので単元が終わるたびに作るつもりです。直前になって作ると大変です。意外と大変なのが解答用紙作りです。ワードやエクセルで作れないので、今でも解答用紙だけはワープロで作っています。
 
 さて、昨日も株価は上昇、円安が継続しています。相場はどちらも強気です。株式市況は1万2千円台をめざして上昇しそうです。おじさんが中国へ行く前つまり5年前が日経平均1万2千円台でした。その頃株式を購入したので、利益どころが損失が多大です。
 
 円も102円くらいでした。5年前というのはリーマンショックの直前です。鉄鋼や海運は絶好調でした。おかげで
今でも鉄鋼関連株は半値以下です。それとまさかの原発事故で電力株も大幅ダウンです。
 
 ところで、物事には山があれば谷があり、谷があれば山があります。ひたすら右上がりなどと言うことはありません。相場には買い疲れ、売り疲れということばがあります。ひたすら相場が上昇すると、あるところで突然反対売買がでるのです。
 
 ひたすらな買い相場だったのが、突然売り相場になったりします。今のところアベノミックスをはやして買い相場ですが、まもなく天井を打つはずです。安倍政権もまさかここまで円安株高になるとは思ってもなかったと思います。
 
 11月以前の安値で売っていた人も半年後には買い戻します。ちょうど今がそうです。まもなく今度は買い方が売りに転じるでしょう。それに海外でも余りに急速な円安に警戒感や批判がでるはずです。まもなく節分です。相場でも節分天井ということばがあります。
 
 さて安倍政権は経済が好調になったので気を良くしています。しかし、円安株高になってもファンダメンタルな経済状況や財政状況は少しもかわりがありません。国債発行残高はこれから増えることはあっても減る事はないでしょう。
 
 それ以上にまもなく政治の季節がやってきます。アメリカ・中国・韓国の新しい政治体制が動き始めるからです。特に安倍政権が重視する対アメリカ外交が始まります。オバマ政権の就任演説にもあったように、オバマ政権はリベラル派です。
 
 安倍政権の保守的傾向には合わないでしょう。それにオバマ政権の外交担当者は親中国寄りだと言われます。アメリカ経済においても中国と完全な敵対関係に及ぶことは望まないでしょう。おまけに日韓が対立するのも望んでいません。
 
 さらにTPPについても加盟を迫ってくると思います。国内の保守的な風潮とは逆に日本を囲む外交状況は厳しいものがあります。オバマ大統領の就任演説では同性愛者やマイナリテイーへの配慮が感じられました。保守派の安倍さんでは考えられないことです。
 
 TPP加盟に踏み込めば党内世論が難しくなります。また対韓・対中において妥協的な態度は保守派に人には許されないでしょう。今はアベノミックス効果で円安株高なので支持率も高いです。しかし、国内的には原発再稼働問題や社会保障費の削減問題、沖縄基地問題などが残ったままです。
 
 春には外交や国内の難しい問題に踏み込まなければなりません。去年末の総選挙の大勝利で党内はすこしはしゃぎ気味です。またぞろ派閥の力も強くなっています。民主党政権は党内をまとめられず政策が実行できませんでした。
 
 大勝利であるだけに議員数も多くまとめるのも大変です。まず安倍さんのアメリカ訪問には手土産としてTPP加盟、沖縄基地問題への回答、対韓政策への展望などを持っていかねばなりません。その段階になった時が正念場でしょう。
 
 絶好調の安倍政権もここでつまずく可能性は大いにあります。石破さんはいつでも首相を交代できる準備をしているはずです。政治は一寸先は闇とも言います。また好事魔多しとも言います。油断大敵火がぼうぼうです。別に安倍政権を支持するわけではないのですが、老婆心ながら書きました。
 
 明日は教会です。定例の役員会(長老会)があります。