新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アンケート集計報告

 今日は雪が降るとの予想だったのですが風は強かったのですが、晴れていました。今日は1日学生さんのアンケート処理で過ごしました。
 
 今回のアンケートは学生さんの修士論文のお手伝いです。日中の敬語意識の比較がテーマなのだそうです。まとまった数アンケートできるのが今教えているが学生さんなので、そちらを対象にやりました。2クラス88人程度を対象にしたのですが、結局提出してくれたのは75人くらいでした。
 
 まあ仕方のないところです。結局対象は17歳の学生さんと言うことになりました。集計してみるとなかなか面白い結果が分かりました。それでいくつか報告します。
 
 まず接する時の丁寧度を測るアンケートの結果です。一番気楽なのは弟妹でした。次が兄姉、親友と続きます。逆に一番気を使うのは政府の職員できちんとした身なりの中年がその後に続きます。医者の場合は、まあまあ気を使うレベルになりまし。子供ころから知っているお医者さんなどはそれほど気を使わないのです。
 
 ゼミの先生とその他の先生ではやはり気楽さに違いがでました。まあまあ気を使うレベルはほとんど同じですが、次に多い数値は、その他の先生の場合はとても気を使うで、ゼミの先生の場合は、それほど気を使わないがでていました。
 
 大きなデパートの店員さんとよく行く店の店員さんでは、とても気を使うレベルで大きな差がでました。デパートの店員さんの方が良く行く店の店員さんの3倍近くとても気を使うという数値が出ていました。
 
 これから分かるのは普段の付き合いの密接さが丁寧度(気の使い方)に大きく影響しているようです。御隣の場合は、普通が一番多いのですが、余り気を使わないと少しあるいはとても気を使うの合計がほぼ同じでした。子供の頃から住んでいる場合はお隣に気を使わないでしょうし、ある程度自分は大人になったので、それなりの対応をしなければと思っていると気を使うことになるでしょう。
 
 実際にペンを借りる表現について、丁寧度を測定していました。全員が一番丁寧度が低いのは「ペン」です。「ペンを借りる場合」の丁寧度が極めて低いです。まあ常識的なところでしょう。ところが「ちょっとペン貸してくれませんか。」という問いは結構丁寧度が高いと思ったのですが、普通が意外と多かったです。
 
 さらに、丁寧度が低いとかまあまあ低いがあったのは驚きでした。多分、命令口調で言われたのを想定のかもしれません。貸したくないときにそんな言われ方をされたらいやだと思ったのかもしれません。
 
 人間関係については、まず女子高校生が手をつなぐことについて、好感を持つのは1割くらいです。中国では手をつなぐのが普通なので、このあたりは差がでそうです。不思議な気がするも4割くらいありました。これも工業系の学校だからかもしれません。
 
 先輩やデートの割り勘については、好ましいより不快の方が多かったです。一番多かったのは何も感じないでした。ただ中国では余り割り勘がないので、もしかしたらこれも大きな差がでるでしょう。
 
 初対面の人から親しげに話しかけられた場合では、好ましいと不快が同じくらいの比率です。中国では初対面の人でもすぐ仲良くなるので、これも差がでそうです。
 
 余り親しくない人から給料など聞かれた時については、圧倒的に不快が多いと思ったのですが、意外なことに特に何も感じないとか好ましいが4割くらいありました。中国でもさすがに給料の話しはしないので、この点についても興味深いです。
 
 実際は学生さんが自分で集計した方がおもしろい結果に気づくと思うのですが、まあ仕方ないところです。まだ全て集計が終わったわけではにのですが、ほとんど終わったので、とりあえず書いてみました。
 
 明日は教会です。