新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式市況に見るデジャブ(既視感)

 今日は午前中から曇り空で午後からは雨のようです。午後から外出するかもしれないので、今ブログを書いています。ブログの読者は少数ですが、とりあえず毎日日記兼感想文のつもりで書くようにしています。
 
 自分の考えをまとめることができるからです。65歳にもなれば、それによって将来がどうのこうのと言うこともないのですが、週一の勤務では他人と社会のことについて話すことも少ないので、対話のつもりで書いているのです。
 
 正午のニュースで北朝鮮が核実験をおこなったようだと報じていました。北朝鮮問題はアジア全体にとってとても大きな問題です。プロの外交専門家でも将来のことが分からないのですから、もちろんおじさんが分かるはずもありません。ある外交専門家などは、北朝鮮は崩壊すると言い続けてきましたが、(某女史なども)その気配は全くないどころか、どんどんミサイル開発や核実験を進めています。
 
 今日は外交問題ではなく株式相場についてです。アベノミックスが発表されて以来株価はウナギ登りです。今日もすごい勢いで上昇していました。おじさんの持ち株も突然値上がりし、今日1日で売却すれば十万以上の利益が出ます。何の努力も、予想もしていないのに相場の勢いだけで上がっているのです。
 
 タイトルに書いたデジャブ(既視感)とは、以前見たことのある光景に似ているという意味です。おじさんの投資歴はすでに40年を超えました。高度成長、ブラックマンデーからバブル崩壊リーマンショックなど何度も暴落を体験してきました。
 
 それらに共通するのは、株式専門誌だけでなく、一般週刊誌やスポーツ新聞などまで株式予想を始めたら相場は終わりに近いと言うことです。それから長期に持続する相場は、上昇と下降を繰り返しながら、上がっていきます。相場用語では底固めと言います。
 
 今回の相場の場合、まさにロケットスタートでぐんぐん上昇しています。相場の言葉に「もうはまだなり、まだはもうなり」とあります。相場のスタートの時点では、まだ下がるだろうと言われていました。ところが突然上がりだしたのです。
 
 今はまだまだ上がるだろうと思われています。今は今回の相場上昇にあわてて個人投資家それも初心者が買いに入ったところだと思います。最初は外国人投資家がヨーロッパやアメリカの金融緩和であふれ出たお金を投資し始めたのだと思います。
 
 今の時点では初期に投資した外国人投資家は膨大な利益を上げたと思います。その後再度買いに入った外国人投資家はまたまた利益を上げたでしょう。それを見て国内の個人投資家もこれはいけると思って買いが入っている状況です。
 
 ただ以前から書いているように業績相場ではありません。せいぜい円安で輸出産業の一部に利益がでたというだけです。例えば電機産業は今円安で膨大な利益が出ると報じられていますが、富士通などは膨大な赤字で人員整理をやります。
 
 アベノミックスの中心は最終的には内需拡大です。そのためには、労働者の賃金を上げなければなりませんが、一度上げると下げるのが大変なので、企業はしぶっています。政治力つまり政治的圧力で賃金をあげさせるなら、社会主義国と同じです。
 
 自由主義経済下ではそれは無理でしょう。もし円安インフレになって、賃金が上がらなければあっと言う間に支持率は低下します。支持率が低下すれば株式市況にも影響するでしょう。
 
 相場は上がれば必ず下がります。上がりっぱなしということは絶対にありません。ただいつ下がるのかが分かりません。もしそれが的確に予想できれば大儲けすることができます。
 
 株式市況はババ抜きのようなものです。下げに転じる直前が実は一番値段が高いのです。トランプのポーカーなどと同じです。どこで降りるか、最後まで勝負に出て大勝する(下げの直前に売る)かすてんてんになる(下げに入って売れない)か、一種のギャンブルなのです。
 
 おじさんは肝が細い(小心)なので、いつも上げ相場の中くらいのところで降ります。それで何回も大儲けしそこないました。銘柄選択も買値も間違いないのに、最後まで勝負をすることができないのです。その代わり大損することも余りありません。(相場で大勝するには、勝負度胸が必要です。)
 
 さて今回の相場は上昇スピードが早すぎるだけに、相場の終わりも早いような気がします。エネルギーが一定であれば、早いスピードで上がれば、早いスピードで戻るのではないでしょうか。全ては為替相場にかかっているようです。
 
 円安の終わりが、株式相場の終わりではないかと思います。特にアメリカがどこまで円安を許容するかにかかっています。少なくとも対ドル100円に近づくとちょっと危険な気がします。リーマンショック直前の円相場は1ドル102円近辺でした。
 
 リーマンショック直前というのはアメリカの景気が好調だった時代です。今はアメリカ経済もそこまで行かないと思います。さてさてどうなることやら。明日からは忙しいので次のブログは土曜日です。残り3日どのような展開になるでしょうか。楽しみです。