新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

組織は内部から崩壊するー全ての道は老後に通ず

 今日は朝方は晴れていたのですが、今は曇っています。今日は成績処理です。おじさんの勤務する学校は、試験が少ない分(2学期制なので)、成績処理が面倒でした。小テストの点数や課題の点数まで記録せねばなりません。
 
 それだけでなく、小テストや課題の問題、小テストと課題の1つをクラス全員分提出しなければなりません。普通課題や小テストは点検が終わったら学生さんに返却するのですが、今の学校では保存しておかなければならないのです。こんな経験は始めてでした。
 
 株式市況も外国為替市場も一服といったところです。円安も大体天井に近くなったと思われるので、取りあえずニュジーランドドル建てのMMFを売却しました。大体買値に近いところなので、金利分だけ利益がでました。確か6%近い金利だったので、結構利息を貰っています。
 
 昨日書いたように利息は浮利(努力せずに得た利益のこと)なのでいくら貰って何に遣ったかも覚えていません。ニュージランドドル建ての債券を購入したのは定年後なので、多分生活費に消えたと思います。売却したお金はさっそく住宅公庫の借金返済でなくなります。
 
 住宅公庫の借金は、おじさんにとって最後の借金です。これがなくなれば、ちょっと生活が楽になります。さて、今日は今の若者の老後についてです。安倍さんは強い日本を目指しているようですが、これから10年後、20年後の日本は内部から崩壊する可能性があることを書きます。
 
 それは今の若者で社会保険に加入していない人が多いからです。年金生活をするようになって分かったのは、年金生活に入ってもそれなりにお金がいると言うことです。食費はそれほどかかりません。夫婦二人で食べる量などは限られています。
 
 それから冠婚葬祭のお金もそれほどいりません。身内は元気ですし、甥姪もほとんど結婚しています。それに孫もそんなに大勢いるわけではありません。それよりも、住居、通信(パソコンや携帯の費用)、交通(自動車関連費用)のウェイトが結構高いです。
 
 それに健康保険や生命保険、損害保険もばかになりません。また税金も結構大変です。自宅を持っている人は固定資産税がかかります。また自宅のメンテナンスの費用もかかります。もし、賃貸借なら最低でも5万円くらいはかかります。定年後全く元気で病院に行かなくて良い人はまれでしょう。医療費もばかになりません。
 
 さてそれらを合計して少し余裕を持つとなると最低15万円、せめて20万円はほしいところです。ところが社会保険に20年以上加入しても20万円は無理でしょう。もし、国民年金だけなら7万円ちょっとです。これでは生活できません。
 
 問題は単身高齢者です。夫が会社員の夫婦であれば、夫の社会保険が15万円であっても妻が7万円の国民年金を貰えば何とかなります。つまり、現在の社会保険制度は夫婦で生活が成立するように設計されているのです。しかし、夫婦であっても会社を途中でリストラされたり、非正規で社会保険に加入していなかったり自営業だと国民年金だけになります。
 
 現在結婚しない人が大勢います。また離婚などで単身者になることもあります。夫婦であっても、社会保険を受給している夫がなくなると妻は大変です。65歳を超えて仕事を見つけるのはほぼ不可能です。
 
 非正規社員、50歳くらいでリストラにあって社会保険加入期間が短い人、自営業者で預貯金の余裕のない人、夫が社会保険受給者で妻が主婦だった人で夫がなくなった場合、嫁入り修行あるいは家事手伝いと言って会社で働いたことのない高齢女性などが生活困難になるでしょう。
 
 生活保護の人が200万人と言われます。この人たちは間違いなく老後は厳しいでしょう。以上書いた人が20年後、30年後に1000万人以上にのぼると思います。そのために費用は社会保障費として今以上に重く日本にのしかかると思います。
 
 今威勢のよい意見が飛び交ったいますが、先々を見たとき近隣諸国と対決する以前に大勢の生活貧困者が街にあふれている寒々とした社会になっているのではないのでしょうか。これから世界がどう変わるか分かりませんが、20年後、30年後に膨大な高齢貧困層が日本を内部から崩壊に導く可能性が高いです。
 
 人口動向だけは、ほぼ間違いなく予想通りになると思うからです。人口が激減しなくても、人口構成は現在と全く違った形になると思います。
 
 以前書いた通り、若者はひたすらお金を貯めなければならないでしょう。またできれば社会保険のある会社で正規社員にならねばなりません。そう考えると消費拡大など将来を考えたら夢のまた夢です。
 
 明日は授業(答案返却)なのでブログはお休みです。