新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

男性不況の時代

 今日も晴れでした。明日から雨のようです。それに今日は10度を超えているようで、まるで春のようです。今日は先日書いたように、外国債券を売却したお金で住宅金融公庫(今は名前が代わっていますが。)を返却しました。まだ4年くらい残金があったのですが、これから完全年金生活に入ると、月々の支払いが大変なので、一括返済したのです。
 
 3月からは公庫の支払いの他に、65歳になったので、生命保険の満期がきます。これまで生命保険料の支払もばかにならなかったのです。長年掛けていたののですが、これも終わります。特に昔は介護保険がなかったので、民間の介護保険をかけていました。それが終わります。この保険料が結構高かったです。
 
 4月からは年金受給額が増加したので、国民健康保険料や介護保険料が高くなります。ところで日銀総裁の指名がほぼ決定したのを受けて株式相場は上昇しています。おじさんの持ち株も少し上昇しました。
 
 今日は男性不況について書きます。あるサイトを見ていて始めて知った言葉です。男性不況とは、どうも男性向けの就職が難しくなってきたことのようです。そう言えば製造業に従事する労働者が大幅に減少したと出ていました。
 
 それに別の調査では、男女の賃金格差が縮まったとも書いてありました。これは製造業や建築業など男性中心の職場が減ってきているからなのだそうです。工場の海外移転の影響が大きいと思います。製造業の場合、ある程度の規模を持った会社が多く(設備や工場が必要なので)また長期雇用の可能性が高いと思います。
 
 製造業の場合、ロスを出さないためには、ある程度の熟練が必要だからです。ところが、現在増加いしている分野は医療・介護分野です。実際おじさんの住む地方都市でも職員募集のほとんどが、医療介護かスーパーなどの第三次産業です。
 
 おじさんの家の近くの建築業者も10年くらい前から介護事業に進出しています。介護のような仕事の場合、きめ細かさやおだやかさ、またやさしさがないと高齢者が来なくなります。ライバルも多くなりました。ちょっとした規模の病院はほとんど介護施設を備えています。
 
 一方で介護の分野は待遇もよくなく、重労働です。ですから入る人も多いけれでやめる人も多いです。医療分野(看護師さんなど)の方は医療保険収入で病院の経済は結構裕福ですが、介護の方はそうではありません。看護師さんに比べて介護士さんの待遇は格段に低いようです。
 
 その上大卒の女性でも総合職に採用されています。文系の場合、昔なら鉄鋼メーカーに女性総合職など考えられなかったのに、今ではある程度採用しています。医者などでは3割くらいが女医さんです。医学部の場合、男女の区別なく試験の点数で合格者を決めるので、勉強のよくできる女性が医学部に合格しています。
 
 そんなこんなで、男性の方が仕事を選ぶ幅が狭くなっています。特に文系の経済や法学などの場合、特に資格も専門性もないので、ライバルが多く就職は大変そうです。
 
 さらにIT化やオートメ化が進んで体力を必要とする職場が減ってきました。おじさんの街でも女性のバス運転手が増えてきました。以前では考えられなかったことです。バスの操作が女性でもできるようになったからだと思います。
 
 これでは男性が正規職員になるのは難しく、また日本の労働市場流動性が低いので、一度正規職員として就職できなければ、次のチャンスが少ないです。ますます結婚できない男性が増加しそうです。
 
 これから世にでる男性は受難の時代のようです。明日も忙しいです。