新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本経済と国際経済

 今日は曇り空でした。雨が降るのかと思ってのですが、まだ降っていません。今日から3日ほど所用で忙しいです。と言ってもブログを書くくらいはできそうです。ただ明日はとても忙しそうなのでもしかしたら、ブログを書けないかもしれません。
 
 今日はイタリアの総選挙で財政緊縮を訴える政党が過半数を確保できなかったのを受けて円高株安になりました。まずこのことから書きます。アベノミックスが結構うまく行っているようで、円安株高になりました。そのため安倍政権の支持率は上向いています。
 
 また安倍さんも自信満々で仕事をしています。安倍さんは自分の政策が正しかったと確信しているようです、もちろん結果オーライですから、それはそれでよいと思います。しかし、野田さんの時代や管さんの時代にアベノミックスと同じことをしてもうまくいかなかったでしょう。
 
 なぜならアベノミックスが成功しているのは、それを可能にする国際情勢があるからです。安倍さんもそれは分かっていると思います。素人のおじさんでも分かるくらいですから。もし分かっていないとしたら、日本の未来は暗いものになるでしょう。(借金の山だけが残ります。)
 
 アベノミックスを成功させている国際情勢は、まずヨーロッパの財政不安の落ち着きです。ギリシャ危機と言われた時代に、先に書いたようにアベノミックスを発表しても何の効果もなかったでしょう。り国際安全通貨として円が買われれるからです。
 
 またアメリカの経済がシェルガス効果などもあって復調していることも、アベノミックスをがうまくいっている理由です。もし、アメリカ経済がリーマンショック直後のような状態だったら、とても円安を認めなかったでしょう。
 
 財政の崖がとりあえず先延ばしになっていることもあります。中国経済も一時の低迷から持ち直していることもあります。つまり、アベノミックスを成功せせているのは、安倍さんの政策以上に国際的な環境が大きく貢献しているのです。
 
 現在の株高は間違いなく円安とセットになっています。ですから、国際経済の歯車が元にもどるなら、円安株高はあっと言う間にアベノミックス発表前に戻るでしょう。特に問題は円安にあります。今日の株安は遠いイタリアのそれも選挙結果だけで大幅安になったのです。つまり、欧州の財政危機が起こる可能性があるとして、円が買われたのです。
 
 それに現在の株高については危険な面があります。株式相場については、業績相場と仕手相場があります。業績相場とは良い株高です。企業業績が好転したのを好感して株が買われるのです。これなら問題はありません。逆にとても良いことです。
 
 ところが現在の相場はやや仕手相場に近いところがあります。株式に関心のない方はどのような株が値上がりしているのかまでは知らないでしょう。ただ株式市場が値上がりしていると言うニュースを見るだけです。おじさんは長年株をやっているので、値上がりした株の銘柄にも注意しています。
 
 それは以前書いたとおり、名だたる仕手株である地方百貨店の株が値上がりしているのです。仕手株というのは、材料はなんでもいいから、とにかく強引に値段を上げて、投資家が興味を持った時点で売り逃げるのです。するとあっと言う間にその株は元の値段になるという相場なのです。
 
 今日の値上がり率5位以内を持て驚きました。1位の株は何と1割も前日より値上がりしていたのです。今日のような下げ相場で値上がりするのだからさぞ優良な銘柄だと思うでしょう。例えばトヨタとか富士フイルムとか武田薬品などです。あるいは大手銀行などです。
 
 何と飼料会社なのです。そうです、家畜のえさを作る地味な会社です。よほどの人しか知らない共同飼料という会社でした。もう一つの日本配合飼料と言う会社も値上がりしていました。ニュースを見ると、TPP関連でかつ低位株(値段の安い株)が買われたのだそうです。
 
 飼料は海外から輸入するのですから、円安だと不利なはずなのですが、買われています。現在の株式相場も外国為替相場も実体経済の反映でなく、マネーゲーム化しているような気がします。上がるから買う、少しでも不安があれば売るといった具合です。
 
 投資は自己責任ですから、いやまだまだ相場は上昇すると考えてもいいし、おじさんのように危険視してもよいのです。もし、専門家の意見が全て正しいならバブル崩壊もなかったでしょう。相場の先行きは誰のもわからないのです。
 
 明日は先述したように、とても忙しいです。