新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

3月1日の思い出

 今日は一日雨でした。午前中は春一番が吹いて風が強かったのですが、午後からは雨だけになりました。株価の方も相変わらずです。さすがに以前の勢いもなくなりました。
 
 外国為替相場も93円くらいがちょうどよいようです。さすがに100円台までは行きそうにありません。外国為替相場は95円~98円くらいが天井でしょう。それ以上円安になることはちょっとなさそうです。
 
 また株式市況で言えば日経平均12000円台くらいが天井でしょう。年内を見ても15000円台などは難しいと思います。理由は根拠なき熱狂の上に相場が成り立っているからです。今日も東京電力を始め電力株の商いが活発ですが、これは安倍首相が演説で、審査が終わった段階で原子力発電を再開すると述べたからです。
 
 しかし、そんなにすんなりと原発再稼働が実現するか難しいところです。やはり予想で買って事実で売るというところでしょう。買う気は盛んなのですが、材料がないので、なんでもいいからはやしているところです。
 
 さて、今日は3月1日ですが、この日は色々思い出があります。まずおじさんの県ではこの日はほとんどの公立高校の卒業式です。学校にとって、卒業式は一番重要な儀式なのです。これに匹敵する重大なイベントは入学試験くらいです。(緊張度から言って)
 
 始めて卒業生を出した時の高校では、女性の事務職員の方までスーツ姿で、普段事務の制服姿しか見たことがなかったので、ちょっと見直してことがあります。その高校は県内一番の都市だったので、先生方の服装も立派でした。
 
 3月1日にはもう一つ大きな思い出があります。それは5年前のことです。いよいよその年の3月31日付けで退職となる時でした。卒業式も済んで、その後の謝恩会も終わり家に帰りました。そして、何気なくメールを見てふと妙なメールに気づきました。
 
 見たこともない中国名の方からのメールだったのです。開いてみて驚愕しました。何と中国の大学からの招聘のメールだったのです。その年の2月に日本語教師養成講座を修了しました。そして、ある方から日本語教師公募サイトがあると聞いて見てみました。
 
 そこには、ラオスカンボジア・中国の国立大学の日本語教師募集のお知らせがありました。友人のミヤジイはそのころ某国立高専の教授に就任することが決定していました。学校でその話をすると、冷やかしで応募してみたらどうかと言われました。
 
 ミヤジイも募集サイトを見て応募したら採用されたから、意外におもしろい結果がでるかもしれないと言うのです。日本語教師養成講座の先生は、中国だけは行かない方が良いと言われていたので、ラオスカンボジアの国立大学がいいなと思っていました。
 
 それなのに、採用されたのは中国でした。考えてみればめったにないチャンスなので、すぐOKの返事を出しました。ミヤジイにも中国の大学から招聘があった話しをしたらとても喜んでくれました。おじさんも「人間いたるところに青山あり」だと思いました。実はその大学のある都市の名前は知っていましたが、場所は良く知りませんでした。
 
 それであわてて地図で位置を確かめ、インターネットで情報を集めました。インターネットによれば、結構古い伝統のある総合大学だと分かりました。行くことに決めてから、情報を集めたのです。事実行ってみてとても良い経験ができました。
 
 その後3月の下旬にツマクマとその大学を見学に行きました。大学の外事処の科長さんが迎えに来てくれて、通訳は大学院生でした。その街の観光地を案内してくれたり、会食会をしてくれたり、ちょうど来ていた日本の大学の先生たちの歓迎会にも参加させてくれました。
 
 一介の地方高校の教師なのに、扱いは日本の国立大学の教授などと同じなのには感激しました。その時、住むマンション(大学構内の官舎)も決めて帰りました。あれから5年になります。おじさんのような定年後の生活をする人はそんなに多くないと思います。
 
 現在日中関係が悪化しているので、もし今だったら多分中国に行くことはなかったでしょう。不思議な運命を感じています。
 
 明日はにんびり過ごします。