新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

韓流ドラマ考ー歴史ドラマを中心に

 今日も晴れでした。すっかり春の雰囲気で春の花の香りがします。おじさんの家の庭の小さな梅の木にも花が咲きました。北海道では吹雪で死者が出たのに、こちらは14度以上の暖かい天気です。
 
 日本は面積としては狭いのですが、北は極寒の北海道から、南はすでに20度を超えた沖縄までひょろ長い国だと思います。
 
 株価の方は少しずつですが、上昇しています。今日はおじさんの持ち株の食品会社の株が上がっていました。とにかく、日替わりで上昇する銘柄が変わります。安値でまずまずの業績なら、狙ったように株価が上昇しているようです。おじさんとしては、株主優待を期待して購入したのですが、1年で2割程度の上昇なら売却しようと思っています。
 
 さて今日はおじさんには珍しいエンターテインメントのブログです。去年一時韓流ドラマへの批判が盛んでしたが、今はどうなのでしょう。おじさんのような人は宣伝に乗せられて韓流ドラマを見たりはしません。中高年の女性はかたっぱしから韓流ドラマを見ているようですが、おじさんは厳選して見ています。
 
 韓流ドラマでおもしろいと思うのはやはり歴史物です。冬ソナでさえ時々見ただけなのですが、チャングムは毎回見ました。その後トンイも毎回見ました。今見ているのは「太陽を抱く月」です。それらのドラマの特徴は女性が主人公なのです。
 
 確かいずれもNHKの放送だったと思います。それらの歴史物を見ながら、どこが日本のドラマと違うのか考えました。それは女性の立場の違いだと分かりました。日本では女性が公的な立場で活躍する場が極めて少ないです。
 
 日本の場合、政治的影響力を持った女性というのは極めて少ないです。日本にも大奥のような制度がありますが、大奥の女性が直接老中や将軍に影響を与えることはありません。一番大きな違いは国王と将軍の権力の違いでしょう。
 
 韓流ドラマではしばしば、王命であると言えば、絶対的な権限があります。トンイをみていると、王の不在の場合、王妃が命令を下して全権を掌握できる場面がありました。それほどの権限を王妃が持っているのですから、当然誰が王妃になるかは重大な問題なのでしょう。
 
 また王妃の子供を通して祖父が外戚としての力をふるうことができたようです。また、日本は武の国ですが、韓国は文の国です。軍人(日本で言えば武士)にはそれほどの権威はありません。そのため、文官である両班の派閥闘争があります。
 
 また科挙という試験制度ですから、日本のように家老の家柄だから家老という訳にはいきません。ある種実力主義の世界でもあります。そんなこんなで、韓流歴史ドラマでは、国王から王妃、側室、大臣、学者など様々な人々がドラマに登場するのです。
 
 チャングムの場合ですと、料理人から医者まで登場します。女の戦いと言えば大奥にもありますが、それは何だか陰湿な心理的なもので、それが国家を動かす権力闘争と結びついたりしません。またトンイやチャングムを見ていても、韓国と中国の関係が良く分かります。
 
 ドラマはその国の国民感情がよく出ています。韓国にとって歴史ドラマの中でも中国は警戒すべき国であると同時にいつも気を使っていなければならない国なのです。(ドラマでも王位を継承する場合、必ず中国の承認を得ようとします。)
 
 日本は韓流歴史ドラマではほとんど登場しません。せいぜい倭寇くらいです。また韓流ドラマの特徴は、女性も男性も極めて情熱的です。男女ともよく涙を流すし、感情の動きも激しいです。愛情表現も日本人なら恥ずかしくなるくらい強烈です。
 
 ですから、韓流ドラマが嫌いな人は徹底的に嫌いになると思います。日本人同士の愛情表現の淡白さに物足りない日本の中高年の女性が、韓流ドラマに引かれるのはもっともだと思います。大陸国家は肉食男子が中心で草食男子であっても、愛情表現は強烈です。おじさんの体験でも、中国人より韓国人の方が感情の表出が激しいと思います。
 
 同じ大陸国家でも悠然とした大人(たいじん)の風格という中国と、激しく感情を表す韓国との違いがあります。もちろん、中国でも激しく感情表出をする女性を何回かみたことがあります。女性の感情の激しさは日本の女性の比ではありません。
 
 良かったら、一度韓流ドラマの歴史物を見てはいかがですか。「太陽抱く月」BSNHK日曜日9時からやっています。ツマクマはその他に平日マンドクという女商人のドラマを見ています。
 
 明日はちょっと大事な用事があるので、ブログをお休みするかもしれません。