新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

最近の株式市況に思う。ー節分天井彼岸底

 今日は昨日よりさらに青空がでています。昨日も晴天でしたが、すこし雲がありました。今日は青空です。北国の方はどうなのでしょうか。おじさんの地方は後2週間くらいで、そろそろ桜も咲きだしそうです。
 
 株式市況は値上がりはしていますが、アメリカ市場のように高値更新とはいかないようです。アメリカ並みの上昇スピードなら日経平均1万5千円は行っていいはずなのですが、そこまでの力はありません。上昇銘柄を見ても日替わりです。
 
 今日の今の相場を見るとシャープが大幅高になっています。おじさんの持ち株も、ある時突然8%近い上昇をしたかと思うと、その日のうちに一気に下げたりもしました。相場全体が落ち着きを失って、あちこち、つついていると言う印象です。
 
 そもそも今回の株式相場の上昇は以前も書いたように、業績相場ではないのです。話題だけで上げています。ですから、特定分野の株式が上昇するわけではないのです。円安が相場上昇の中心であるならば、輸出産業の株価が上昇するはずですが、そうはなっていません。
 
 電機や鉄鋼など円安で大きな利益を上げているはずの分野はそんなに上昇していないのです。それでは、公共事業や復興関連で建設株が上がっているかと言えばそうでもありません。おじさんは、電機・鉄鋼・建設など話題の株式を所有しているのですが、大幅な損失を抱えたままです。
 
 逆に円安で輸入品の価格が上昇し、価格転嫁できなければ大幅な減益になるはずの食品関連株が上昇しています。その上昇の仕方が極端なのです。1日に最高値と最安値の幅が株価の10%以上に及ぶのです。つまり始まり300円の株式が午前中330円になったかと思うと午後に270円まで1日のうちに下がったりするのです。
 
 そうなれば、朝売った人が午後に買い戻せば1日で20%の利益を上げることができます。1万株持っているとすれば、1日で60万円の利益を上げることができるのです。このような相場は投資というより投機(ギャンブル)に近いものです。
 
 先日はインフレ期待で不動産関連株が上昇していまいした。特に倉庫会社の株式の上昇が目立ちました。以前バブルで不動産株が、もてはやされた時も、地味な倉庫会社の株が上昇しました。それを連想させる相場展開でした。今連続して商いができているのが、金融関連です。
 
 証券株も上昇しています。上げようが下げようが、手数料収入があるので、相場が動けば証券会社は自動的に利益がでます。それに地方銀行なども動いていました。これが銀行が保有する株式の評価額が上昇したからでしょう。
 
 といっても地方銀行もその株を売るわけではないので、単なる評価益ということになります。つまり、日経平均は上昇しているが、視点の定まらない相場だということです。最大の理由は今回の相場上昇が外部的要因(アメリカの株高と景気回復・ヨーロッパの信用不安の落ち着き・中国の景気回復)による円安と国内のインフレ期待からだからです。
 
 それゆえ極めて脆弱な基盤の上に成り立つ相場です。何か悪材料が出れば一気に崩れる可能性が大きいです。1日に300円程度の下落は当然で1週間で800円程度の下落も考えられます。相場は古巣に戻ると言います。古巣の相場は日経平均7800円くらいのところです。
 
 そこまで下がらないにしても、日経平均9000円割れまでは短期間に行く可能性があります。相場の格言に「節分天井、彼岸底」と言うのもあります。今回はまだ天井が見えませんので、底ももう少し先になるでしょう。
 
 材料出尽くし、買い疲れがでたところが相場のピークでしょう。日銀新首脳陣の金融政策が明らかになる辺りやアメリカの株式市況の流れの変化のところが、今回の相場の潮目ではないかと考えています。
 
 今日は素人株式評論家のたわごとでした。今日から明日にかけて庭の野菜の手入れで忙しいです。