新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本経済の謎

 今日も晴れでした。ただとても風が強かったです。花粉が相当飛散したようです。昨日から来ていた孫と娘は今日帰りました。
 
 ところで、最近の日本経済を見ながら不思議に思っていることを書きます。現象としては、株高円安債券高です。円安株高もちょっと不思議です。これは以前から書いてきたとおり、株高の内容の不思議です。普通株高になるとすれば、業績が良くなったのでその会社の株が値上がりするということです。
 
 しかし、円安と組み合わせれば、円安で輸出産業の業績が良くなる。それで輸出産業の株価が上がる。これなら良く分かります。しかし、円安、輸入に不利になる。だから原料を輸入に頼る食品産業の株価が下がる。これも納得できます。現実はそうなりません。輸出産業の株がそれほど上がらず、国内産業の株が上がっています。
 
 債券高も理解できません。インフレで好景気になれば資金の貸し出が増加するはずです。資金需要が増加すれば当然金利が上昇します。アベノミックスではインフレを意図的に起こし資金需要を増やすのでしょう。そうすれば金利が上昇するということになります。
 
 それにインフレを起こすために国債をどんどん購入してお金を市場にどんどん流すということになるのです。これらの矛盾した現象を説明する手段としては、投資家が低金利でお金をどんどん借りてそれで株式や不動産を買っていると言うことになります。
 
 日経の報道などを見ると、今株を買っているのは海外の投資家で、株式を売っているのは日本の個人投資家だと考えられます。海外の投資家は自国の政府が金融緩和をしているので安い金利お金を借りて、他国の株式相場に比べてまだ安い日本の市場に投資しているようです。
 
 さてこれからどうなるでしょう。もし海外の投資家の投資姿勢を見て日本の個人投資家日本株に投資し始めたら海外の投資家の勝利です。今持っている株を売り逃げて日本市場からよそへ行くでしょう。もし日本の個人投資家が静観したら相場は下落するだけです。
 
 今週から年度末にかけて相場はどうなるでしょう。市況の一寸先はと言います。おじさんも今売り場を考えているところです。最後に株式市況の格言に「利食い千人力」というのがあります。欲をかかずに、とりあえず売って利益を出すのが一番ということです。
 
 明日は教会です。