新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

時給格差について思う

 今日は久しぶりの雨です。結構降りました。午前中はそれほどではなかったのですが、午後から本降りになりました。株価の方は昨日から調整場面に入りました。今週一杯くらい調整ということになるでしょう。
 
 来週からどのような動きになるか注目されます。今日も不動産関連ということで倉庫会社の株が高かったようです。倉庫は大都市にかなり広がって建っているので、不動産関連ということで買われたのでしょう。
 
 今日はあるサイトを見ていたら時給の差が書かれていました。おじさんの住んでいるところは地方なので最低の時給だと680円くらいです。時給の差は基本的には需要と供給の差だろうと思います。福沢諭吉は「学問のすすめ」で学問こそ価値を決定するものだと言いました。
 
 しかし、学問つまり知識だけで時給が決定するものではありません。需要が多いのに供給が少なければ高い時給を得ることができます。復興地域の作業員の時給のようなものです。希少性というものです。希少性と言っても相対的なものです。希少性の中には特定の資格のようなものがあります。
 
 その資格なり免許なりを持たなければ仕事ができない場合がそうです。資格や免許は必要条件ですが、それだけでは十分ではないでしょう。今話題の弁護士などがそうです。司法試験が難関中の難関だった時代は弁護士の数が少なくて時給も高かったです。
 
 しかし、今では弁護士の数が増えて、時給もそれほどでもないでしょう。歯科医師なども同様です。同じ医師という名前がついていてもその差は大きいです。教育現場でも同様です。予備校や塾では免許は不要で、生徒の評価が全てです。
 
 逆に公立学校ではどんなに教え方が上手で生徒の評判が良くても原則として免許がなければ教えることができません。ちなみに公立学校の時給は2500円くらいです。医師の場合だと時給は2万円とか3万円と言ったところでしょう。
 
 大学の場合国公立大学の場合は時給5000円(非常勤講師)と言ったところです。塾や予備校の場合は、最低だと1000円から最高はキリがないと思います。以前見た予備校の場合だと分単位でお金を決めていたようです。おじさんの関連で言えば、日本語教師の時給は2000円からのようです。
 
 予備校と言えば公務員予備校やその他資格取得の予備校の場合、2000円からスタートして経験や生徒の評判で上がるようです。ベテランになれば時給4000円くらいまで行くようです。おじさんも定年後教員採用試験の講師をしたことがありますが、その場合は4000円でした。(教育原理と教育法規を教えました。)
 
 技術系の資格については余り詳しくありませんが、フォークリフトの資格を持っていると時給がよいと言う話しを聞いたことがあります。これは教育系の大学院に行っていた頃、先生から聞いた話です。美術で彫刻などをやる学生さんは、素材(石やブロンズなど)が重いのでフォークリフトの資格を持っているそうです。
 
 それを使ってアルバイトするのだそうです。どう考えても誰でもできる仕事の時給は安く、特別な知識や技術を必要とされる仕事の時給は高いということになります。
 
 ただ、そんな時給の高い仕事はなかなか見つからず、時給が安く誰でもできる仕事はすぐに見つかるということです。特に地方では時給が高い仕事はなかなか見つからないと思います。
 
 おじさんの家の教訓は「知は力なり」です。以上書いたことから考えればまんざらうそでもないと思えます。明日は久しぶりに東京から息子が帰ってきます。