ペテロのことーイエスの拒絶と殉教
今日は久しぶりに雨でした。と言っても小雨程度です。それでも庭の水やりなどをしなくてよいので助かります。
今日は日曜日なので教会です。昨日から来ていた子供たちや孫たちも教会の礼拝に参列してくれました。普段は娘婿が一緒に来るので、日曜日の朝から教会に来てもらうのはちょっと言いにくのですが、今回は色々な事情でお婿さんが来なかったので、子供たちや孫たちが礼拝に参列できたのです。
ところで、おじさんは教会学校の説教がありました。中高生に向けての話です。以前はキリスト教学校の生徒さんは全員義務出席だったので、大勢(20人以上)来ていました。今は自由出席なので2人とか3人しか来ていません。もちろん大勢いても少なくてもこちらはきちんと説教をします。
今日の個所は有名なペテロの拒絶の話です。この出来事は西洋絵画などにも描かれている有名な場面です。ところでペテロという人を読者の方はほとんどご存じないと思いますので、まず彼についてちょっと書いておきます。
ペテロは元々漁師でした。ところがイエスキリストに出会って、弟子になります。その後弟子のリーダーになります。最近新しいローマ法王が選ばれましたたが、一番最初の法王はペテロなのです。彼の墓はバチカンの地下にあるとも言われます。
また天国の入口のカギを持っているとも言われます。そんな立派な人なのですが、彼には大きな汚点があります。それが今日の教会学校の説教題なのです。イエスは過ぎ越しの祭りに出るためエルサレムに入りました。ところがそこで反対派から逮捕され、裁判にかけられることになりました。
逮捕の時このペテロは反対派の男の耳を切り落とします。キリスト者と言うと穏やかで無抵抗主義のように考えられがちですが、ペテロのようなキリストの弟子が剣を持ち、反対派の男の耳を切り落としたらするのです。ちょっと意外ですね。
そのペテロに向かってイエスキリストはあなたは鶏が鳴く前に3度私のことを知らないと言うだろうと予言するのです。イエスが逮捕された時、弟子たちは皆逃げ出したしまいます。イエスキリストが裁判にかけられた際ペテロはその場にいました。
それを反対派の人に追及されあわてて知らないと拒絶するのです。今日のマタイ福音書の記事によれば、最初はただ知らないと言うだけでした。その次は誓って知らないと拒絶するのです。さらに3回目は呪いの言葉まで加えて知らないと拒絶するのです。
ところでイエスを知らないと言っていたペテロがなぜ初代の教皇に変身したのでしょうか。よほどの出来事がなければ、一度逃げ出した人間が戻ってくることはないでしょう。また自分のことを3回までも拒絶した人間を許してくれる人は珍しいでしょう。
答えは、十字架に掛り死んだイエスが復活してペテロの前に現れたからです。ペテロはイエスが十字架にかかった後、元の漁師に戻るのです。ところが復活したイエスに会って、悔い改め再びイエスキリストに従っていくのです。
最後にペテロはローマで殉教したと言われます。イエスの復活はイースター(復活祭)として知られています。死んだ人間が復活するなど非科学的だと言う人が多いです。おじさんも復活が事実であったかどうかこのブログで議論する気はありません。
ただ間違いなく言えることは、3度までもイエスを知らない、関係ないと拒絶した人間が、信仰を取り戻し、最後に殉教を遂げたのには何か劇的な出来事があったと言うことです。
人間はそんなに劇的に変わるものではありません。死への恐怖から逃げ出した人間が、自ら進んで死を受け入れるように変わる何かがあったのでしょう。宗教的には回心と言います。
死んだような生き方をしていた人間が死をも恐れない人間に復活したことだけは間違いない事実のようです。
明日も色々大事な用事があります。