新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

自死者について思う

今日も晴れた一日でした。今日はのんびり書店などに行ったり庭の草抜きをしたりして過ごしました。株式市況はもう戻していました。やはり地合いが強いですね。アメリカ経済もそれなりに強いのでそうだと思います。

 さて数日前に自死者の減少に関する報道が出ていました。日曜日に貰ったキリスト教関係の雑誌(「信徒の友」)にもそれに関する記事がでていたので、今日はそのことについて書きます。ところで中国でも自死者が増加しているので問題になっていました。

 中国では日本と違って若者の自死者が多いと言うことです。おじさんが中国の大学にいた時も学生さんが大学校内で自殺したという話が伝わりました。日本と違って大学側からの発表もありません。中国人の先生からも話がありませんでしたが、何人かの学生さんから聞きました。

 別の学生さんの話では、中国では嫁姑の争いも激しくて、農村では嫁姑の言い争いのはてに、お嫁さんが農薬を飲んで自殺するケースも多いそうです。これは学生さんから聞いた話です。学生さんのお母さんが看護婦さんで、お母さんから聞いたそうです。

 自死が今回の統計では大幅に減少したようです。増加も突然起こって、減少も突然起こりました。その理由については色々な説があります。突然の増加のスタートは1998年からです。多分バブル崩壊後の不況が原因なのでしょう。やはり経済的な理由が原因なのでしょう。

 減少の原因としては、おじさんが一番有力だと思うのは、東北大震災の影響だと思います。よく知られているように、戦争の時代には自死は大幅に減少します。死が全員の眼の前に迫っているのに、わざわざ死ぬ人は少ないです。また、個々人が必要とされている時には自死は少ないのです。

 震災で何万人もの人が望まない死を遂げているのに、自分だけ死ぬわけにはいかないという気持ちになるでしょう。もうひとつは「人口構成の時間的推移説」です。つまり中高年だった団塊の世代が引退し、ストレスが減少し自死者が減少したと言うのです。

 また自死の防止に対する政策が浸透してきたことも原因だと言われます。自死の原因の一つにはうつ病などがあるのです。病気を治療できれば、自死も減少するというのです。また地域の行政機関も自死対策に乗り出したことも原因のようです。

 自死については決して行ったはならないことです。おじさんが現役教師の時代にも、自死と思われる事故がありました。事故と書いたのは、校内の発表では事故だったからです。担任の先生は責任を感じて一時うつ病になりました。

 キリスト教では神様から与えられた命を勝手に失くすのは罪なのです。教会によっては自死者のお葬式はしないところがあるようです。キリスト者と言えども自死することもあるのです。ある牧師は自死するのはそれなりの苦悩があったからだと考えて自分はお葬式をすると言っていました。

 自死の問題は奥の深い問題です。一つだけ言えるのは、自死者が減少することは間違いなく良いことだということです。

 明日は御彼岸なので長兄の家に御参りに行きます。