新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

教会総会がありました。

今日は曇り空でした。本当は雨という予想だったのですが、そこまでは行きませんでした。今日は日曜日なので定例の教会ネタです。

 教会暦では今週は受難週です。今週の金曜日にイエスキリストが十字架に架けられ死に(受難日)、3日目に復活したのがイースター(復活祭)です。以前も書きましたが日本ではクリスマスの方が知られていますが、海外ではイースターも大事な宗教行事なのです。

 中国の教会でもクリスマスは思ったほど盛大ではなくて、イースターの方が盛大でした。ところで今日は教会総会です。以前は4月に1回だけやっていました。教会総会はとても大事な会議なのです。教会の重要な事を決定するのです。(時として牧師の解任まで議決できるのです。)

 4月1回だけだと、決算と予算の両方を審議して大変なので今は3月中に次年度の予算や人事(役員選挙)をすることになったのです。具体的には、来年度方針と行事の審議。予算案の承認。役員選挙です。4月の教会総会は決算の承認だけです。

 教会役員は再任を妨げないので、現在役員をしている人が辞任を申し出ない限り、そのまま継続ということになります。今回の選挙も現在の役員さんがそのまま継続することになりました。

 さて教会の予算ですが、読者の皆さんには、想像もつかないと思います。まず予算規模は1000万円くらいです。教会員が70人程度ですから、他の教会に比べて予算は多い方だと思います。教会員が100人程度だと1000万円を超えます。

 日本のキリスト教会は会員が50人前後で予算規模が500万円程度の所が多いようです。やはり都会地の教会の方が規模が大きいです。おじさんの地区ではおじさんの教会と同じ規模の教会はおじさんの教会も含めて3つくらいです。

 さて収入ですが、本部からお金を貰っているわけではありません。逆に地区や教区など上部機関に負担金を出しているのです。この負担金がばかになりません。もちろん教会の規模に応じて負担します。教会員の数と決算の額で決まります。

 戻りますが、収入はおじさんの教会の場合、幼稚園その他の事業をやっていないので、全て献金です。献金は礼拝の時する礼拝献金と毎月額を決めてする月定献金があります。中心は月定献金です。後は会員の方が何か感謝することがあった時にする感謝献金です。感謝献金の例としては就職・入学などの他に結婚記念日とか誕生日などがあります。

 自分だけでなく、おじさんの場合などだと孫の卒業や入学の感謝献金をします。教会員以外の方で献金をしてくださった場合は特別献金としています。例えば教会員であった祖父母の記念会をした際、そのお孫さんが献金したりした場合、特別献金と言います。ところで中国の教会では礼拝献金はありませんでした。ボックスがあってそこに献金をするようですが、余り献金している人を見たことがありません。

 どのようにして教会を維持しているのか謎でした。おじさんの行っていた教会は8階建てで牧師さんが4人くらいいました。

 さて支出ですが、一番大きなのは牧師謝義です。この世の言い方をすれば牧師さんの給料ということになります。謝義の考え方は神様から使わされて牧師に感謝して教会員がお礼を差し上げると言うものです。牧師を招聘する際は必ず条件を提示します。

 公立高校教師の給与を標準とするのですが、なかなかそこまで出せる教会は少ないです。おじさんの教会の場合でも予算の7割近くは謝義とそれに伴う社会保険料などです。どこの教会でも謝義関係の支出が一番大きいです。つまり牧師さんに関する費用と負担金が予算の8割近くを占めています。

 残りは建物の維持管理費(光熱費など)と通信費などです。おじさんの教会の場合、建物や墓地の維持管理については別の予算を持っています。これは建物の大規模改修や修理などに高額なお金が必要なので、毎年の一般会計では賄いきれないからです。

 教会は信仰を土台とする組織ですが、同時のこの世に存在している限りこの世の決まりも考えねばなりません。会計担当の長老さん(役員さん)はいつもお金の流れを考えていなければならないので大変です。赤字決算になったと言ってそう簡単に銀行から借入するわけにはいかないからです。

 今年はなんとか無事赤字にならずに済みました。アベノミックスで景気が良くなって献金が増えたらよいのですが、物価の値上がりとなったら困ったことになります。

 月曜日と火曜日はまた重要な用事があるので、もしかしたらブログを休むかもしれません。