新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国の病院についてーおじさんの街の例

昨日は忙しくてブログを書くことができませんでした。身内が入院するので、その話を聞きに行って、その後久しぶりに別荘へ行きました。

 株式の方は頭打ちというところです。今日の終値は少し値上がりしましたが、全体に伸びがみられません。一時人気だった不動産株も今一です。また証券株も頭打ちです。ただアメリカの株式市況が久しぶりに上昇したので、明日は大幅上昇が期待できそうです。

 さて身内の入院で行ったのは市立病院です。おじさんの街で一番大きな市立病院です。ところで中国の病院事情については余り知られていないのでちょっと前の話(1年半前)ですが、書いてみることにします。日本でも東京のような病院の整った地域と無医村のようなところまであります。

 中国の場合も同様です。今から書くのは日本で言えば仙台とか名古屋と言ったレベルの都市の病院事情です。当然おじさんの住んでいた西南部の地方都市の話です。まず医科大学が二つありました。一つは軍医大学です。日本で言えば防衛医科大学のようなものです。

 と言っても一般の人でも受診することができます。以前怪我をしたとき、かかったのはこの病院です。大学校内にある病院と分院のようなものがありました。おじさんが怪我をした時は時間外の上に飛び込みだったのですが、さすがコネ社会なので、おじさんの大学の学部長のコネですぐに診てくれました。

 この病院には一応CTスキャンなどもあります。ただし値段は1回200元(3000円くらい)です。ラーメン1杯6元(900円くらい)の世界ですから、日本の金銭感覚で言えば2万円というところです。診療費が2000元(3万円くらい)でした。日本で即金で20万円払えと言われたら普通の人はたじろぐと思います。中国の2000元は大卒初任給1月分なのです。

 外科部長クラスの人に診てもらって、大学病院の外国人を診療する医者に診てもらえばそんなものでしょう。(おじさんを診た医者は先月イギリス人を診たと言っていました。)それに時間外の飛び込みですから、普通の中国人なら絶対に無理だと思います。

 さて、もうひとつの医科大学の方はツマクマが歯科で行きました。そこもビップ専用コーナーがあって、入口から別なのだそうです。歯科は町の歯科病院もあります。病院はさすがに小規模の診療所のようなものはありませんが、歯科は沢山診療所のようなものがあります。

 外から診療しているのが見えます。ラーメン屋さんや雑貨屋さんの隣に歯科医院がある感じです。腕前のほどが分からないので、ツマクマの場合は領事館の御婦人方に聞いて医科大学の歯科に行きました。まず初診料が100元(1500円)です。1元は日本で言えば100円の感覚です。

 ですから、まず何も診療しなくても100元取られるのです。その代り、日本の国立大学の歯学部に留学し日本語が話せる先生(副教授クラス)が診療してくれます。ただ腕前は余り信用できないようです。

 以上はおじさんの街の超ハイクラスの病院の話です。普通の中国の庶民は人民病院(日本の市立病院のような感じ)へ行きます。おじさんの町には第一人民病院から第五人民病院まであったようです。第一人民病院はとても立派な大きな病院でした。

 それ以外に衛生社区みたいな名前の保健所と診療所を兼ねた病院もありました。もちろん企業の病院もあります。石油公団みたいなところが持っている石油病院みたいな名前の病院もありました。鉄鋼企業も鉄鋼病院みたいな名前の病院を持っていました。こちらは川鉄病院みたいな感じです。

 大学にはそれぞれの地区に病院を持っていました。以前書いた通り診療所よりちょっとした病院と言うところです。鉄筋4階建てくらいです。以前マンゴーにかぶれた時に行きました。とても診察料は安いです。ガン病院もありました。中国語でガンを意味する言葉が書いてありました。

 そう言えば精神病院も別の地区へ行く時スクールバスから見えました。骨に特化した病院もありました。イメージとしては、整形外科のような感じです。中国人が海外に行ったり、外国人が中国の就労ビザをもらうための健康診断施設がありました。

 そこには海外に働きに行く労働者が大勢いました。おもしろいのは、日本でいう耳鼻科などは五官科と言っていました。それでも一応心電図やエコーなどもとっていました。レントゲンのところに行ったら、そこの技師の人が、おじさんに向かって、あなたは私と同じくらいの年齢ですね、私は学歴はないが経験が豊富なので腕はいいですよと話書けてきました。

 もちろん通訳の学生さんを通してですが。60歳を過ぎた日本人が中国で働くのを見て共感を覚えたのかもしれません。私立病院もあります。聖母の騎士みたいな名前の病院やマリア病院みたいな名前の私立病院もありました。きれいな病院ですが、値段も高そうでした。

 整形美容も盛んです。韓国美容整形みたなことを売りにする病院もありました。(駅で見かけました。)軍の病院もありまし。駐屯地にある病院もあれば、オープンな病院もあります。オープンな病院は誰でも診療できそうです。繁華街にありました。

 軍の病院なのに、美容整形もあると書いてありました。そういえば、武警(武装警察)病院というのもありました。行ったことはありませんが、地図にはでていました。日本の警察病院のような感覚です。それに伝染病病院というのもありました。

 これは大きなバス通りに面していたので、通りかかりに見たことがあります。おもしろいのは男科病院(男性向けの病院)と言うのもありました。男性病(前立腺など)専門の病院なのだと思います。前立腺は専門の病院がありました。

 中医病院は以前書いた通りです。市立の中医病院が大学の近くにありました。のぞいてみると結構大勢の人がいました。農村に行くと県病院というのがありました。県は日本で言うと町くらいの単位です。省の下に市があり、そこに区や県があり、その下に村があるようです。

 以上はおじさんが目にした中国の病院の一部です。まだまだおもしろ病院があると思いますが、日本人がほとんど知らない中国の病院の一部を紹介しました。

 明日も忙しいです。