新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

非常勤講師室の人々

昨日は忙しくてブログを書くことができませんでした。今日も午後5時過ぎに帰って、今所用でツマクマがいないので、自分で夕食を作り、やっと今片づけが終わったところです。

 今日も温かい一日でした。明日からまた冷え込んでくるそうです。明日は本来なら授業があるところなのですが、担当の1年生が宿泊訓練でいないので授業はお休みです。

 株価の方はアメリカの安値を受けて下落していました。以前から書いているように、この一月ほどは上昇と下落を繰り返しています。一本調子の下落も上昇もないようです。やはり弱気と強気が綱引きをしているのでしょう。おじさんの印象ではどこかの時点で一気に一万円近くまで下落すると思っています。

 さてこのところ政治(外交)や経済の話ばかりなので、今日は仕事のことを書きます。今の学校は特殊法人立の専門学校です。ちょっと特殊な学校です。それはさておき、今の身分は非常勤講師です。(この学校には非常勤講師だけで40人くらいいます。)

 22歳で教諭になって63歳で中国の大学の副教授(助教授)を退任するまで常勤職を続けてきました。去年の4月から生まれて初めて非常勤職になりました。非常勤のよいところは、自分の授業のある時間だけ学校へ行けばよいことです。常勤職なら授業がなくても学校にいなければなりません。

 悪いところは授業がないと1円も収入がないことです。8月と3月は授業がないので無収入です。ところで1年も経過すると学校のことが分かってきました。ここの学校は以前勤務していた公立高校とは相当違います。まず先生たちが、教育者というより研究者と言った感じなのです。去年1年教えて授業に関する打ち合わせは1回(7月)だけでした。

 次に職員室がなくて大学のようにそれぞれの先生が研究室を持っています。非常勤の人だけが非常勤講師室という大部屋にいます。そこで1年過ごしましたが、非常勤の人にも3種類の別があることが分かりました。一つはヤメ教師型です。次は研究者型、最後にその他型です。

 ヤメ教師型はさらに、管理職型とヒラ型に分かれます。管理職型の方が圧倒的に多いです。管理職型は皆ヤメ校長です。どうも伝統的にヤメ校長がこの職を知りあいにゆずっているようなのです。数学と英語がこの型です。今年も新しくヤメ校長が来ました。(英語)

 ヤメ校長でも人柄のよい先生は校長だったことをひけらかしたりはしません。しかし、今回来たヤメ校長はこの学校の学校運営はなってないと息巻いたいました。どこの世界でも以前の地位を笠に着ていばる人がいるものです。おじさんのようなヒラ教員出身者は、あんな人の元で働かなくてよかったと思っています。

 次は研究者型です。こちらは別の大学の先生や大学院の学生さんなどです。おじさんと同じ国語の非常勤の方は大学院の博士課程の学生さんで、と言っても今年修了したようです。(厳密には単位修得退学)こちらの方は他の大学の非常勤講師もされているそうです。

 また大学を退職されてこちらで非常勤講師をされている方もあります。この型の先生は前の学校の経験などは余り話しませんし、そしてこの学校の文句を言ったりもしません。最後のその他型ですが、おじさんの知っている限りでは一人だけ民間企業からの講師の方がいます。

 現職の方である分野の関係(それは民間企業にしかない分野)で来られています。おもしろい方でいろいろ会社の話をしてくれます。教え方も熱心です。民間の方と一緒に仕事をしたことがないのでとても新鮮です。別の方は非常勤講師をあちこちでやりながら生活を立てている方です。

 こちらは研究者型でもヤメ教師型でもありません。予備校の講師や塾の先生と言った感じです。特徴は組織になじまないところです。一種の自由人のような印象です。

 いずれにしても、今までお付き合いしたことのない雰囲気の方が多くてとてもおもしろいです。明日はのんびり過ごします。(床屋に行きます。)