新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

投資の難しさー不動産・外貨・株式

今日も晴天でした。温かい日が続いています。明日からは雨のようです。水曜日は遠足なので雨だと授業があります。学生さんや常勤の先生は遠足の方が授業がなくてよいのですが、おじさんのような働いてナンボの人は少しでも授業があるとありがたいです。

 さて今日も株式相場は上昇していました。これまでほとんど動かなかった建設株も動き出しました。以前から書いたとおり、先行した株式が上昇しすぎて買えないので、新たに別の分野の株を買い始めたのだと思います。

 ところで、こんな株式の上昇を見れば、あの時株を買っておけば良かったとか、投資を始めようかという方が読者の中でも出始めると思います。しかし、40年以上(厳密には43年)投資をやってきたおじさんにしてみれば、初心者の方は余り投資をしない方がいいと思います。

 自分は儲かっているくせにと言われる方もありますが、これだけ相場が上昇してもまだ膨大な損失を抱えているのです。もちろん、投資以外に地方債や定期預金もあるのでいざという時の出費には困りません。

 最初に書いておきたいのは、絶対に必要なお金で投資を始めないことです。それから投資は所詮ギャンブルです。つまり理論が一切通用しない世界だと言うことです。一時金融工学と言う言葉が流行して、最先端の工学システム(コンピュータなど)を使って投資をやる方法が開発されました。

 その結果がリーマンショックで、そんなものの存在を信じた投資家は大損をしました。もちろんおじさんもその一人です。株式投資はどんな優良株でも安定している会社でもリスクがあります。そしてそのリスクは誰にも分からないのです。

 東日本大震災で全ての電力会社(沖縄電力を除く)が赤字になるなど予想もつきませんでした。まして最大の電力会社の東電が破産寸前まで追い込まれるなどとは考えたこともありませんでした。原発の危険性を主張していた人も、まさかほとんど全部の原発が停止になるとは想像もしていなかったと思います。

 日本航空の倒産などは以前から赤字だったので予想できました。同時に安倍さんの発言一つでここまで株価が上がるとは想像もできませんでした。逆に上がったものは必ず下がります。それは43年間の経験で分かりました。

 株以上に難しいのが外貨です。ニュージランドドルは何とかとんとんで売り逃げることができました。今は若干買値より上がっていますが、そもそもニュージランドドルは利率が6%くらいあったので、利息分が利益となりました。ドルの方は102円での購入なので、もう少しです。

 不動産投資はお勧めしません。まず法的な知識が必要です。それに流動性が少ない場合が多いです。買ってみたが、いざ売りたいとなった時ふさわしい値段では売れません。早く売ろうと思えば値段を下げるしかないし、物件によってはどんなに値段が安くても買い手がつかないことがあります。

 東京のような大都会なら買い手は多いですが、地方での不動産投資は危険です。つまり買い手が不在の場合が多いからです。アパート経営も難しいです。ライバルがどんどん出てきますし、借り手によっては面倒な人がいるからです。

 戻りますが、外貨投資の場合は手数料(外貨の売買に売り買いで最低1%程度)がかかります。これがばかになりません。それに国家が相手なので見通しをつけるのが難しいです。それに今はどこの国も金利が低いので投資の魅力は薄いです。

 かってはニュージランドドルなどは6%ちかく利息をつけたりしたものです。困ったことに株式投資の外貨投資も日本がダメな時が買い時なのです。人間、どんどん下がる時に買うのは勇気が入ります。なぜならもっと下がるのではないかと不安になるからです。

 最後にどうしても株式投資をやってみたいと言うかたは今回はパスして日経平均が8000円くらいになったとき、多分数年後だと思いますが、買ってみてはいかがでしょう。それも他にない技術を持ったメーカーがお勧めです。それ以外は財閥系(三井・三菱・住友など)です。

 財閥系はやはり昔からの資産を多く持っています。それに信用度も高いからです。外貨だと80円くらいの円高ならよいと思います。過去43年の経験では株価の最低はやはり7000円台です。小泉さんの頃このくらいの株価がありました。その後上昇し、また半年前までこのくらいでしと。

 株価は故郷へ戻ると言います。時間はいくらでもあるのです。あせらず待つのが一番です。明日は色々仕事をします。