新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

新自由主義の終焉ー口うるさい社会の到来

今日は晴天だったのですが、風が強かったです。今日は授業でした。株式市況の方は今日はちょい安だったようです。どうも材料出尽くしで大きな変化に乏しいようです。

 好調な決算を打ち出した証券株もそれほど値上がりしていません。やはり予想で買って現実で売るという言葉が当てはまるようです。予想が事実になったらそれで終わりということです。予想だといくらでも想像が膨らみますが、事実は事実以上には膨らみません。

 それに今季の決算が終われば来年度の予想です。しかし、大胆なアベノミックスがどうなるか誰にも予想できません。短期の成功は見込めるかもしれませんが、1年後ましてや2年後など誰にも分かりません。2年前誰もアベノミックスのような政策が実行されるとは思っていなかったはずです。

 まして半年前でさえ分からなかったのです。ところで橋下さんが大阪市の公募区長を免職にしたようですね。公募区長は行政の人は信じられないので他所から連れてきたはずです。それがこんな短時間に免職ですから、橋下さんの目もたいしたことはありません。

 やはりおじさんが考えた通りハシズムは人気先行実態なしと言ったところでしょう。それでもお騒がせの名古屋市長が再選されたので、橋下さんも市長に再選されるでしょう。大阪での人気は続くでしょうが、他の地域ではどうでしょうか。参議院選挙では衆議院選挙のような維新の会の盛り上がりはないでしょう。

 そう言えば小泉さんが唱えた新自由主義はどこへ行ったのでしょう。政府の民間への干渉をできるだけ少なくして民間の力を活かすのいうのが小泉さんの主張ではなかったのでしょうか。その後継者が安倍さんだったはずです。

 当時の新自由主義を主張した人は現安倍政権の審議会などにも加わっていますが、精彩がありません。なぜなら安倍政権は次々に政府主導で民間に注文をだしているからです。つまり新自由主義の民間主導ではなく政府主導型の政策運営なのです。なぜ新自由主義の人が文句をいわないのか不思議です。

 財界への給与引き上げ要請や育児休暇に関する要請、大学生の就職活動開始時期に関する要請、などです。これらは要請なのでまだ良いのですが、消費税をパスする宣伝を禁止する法案については驚きました。そこまでやるのかという気持ちです。

 アベノミックスは経済政策なのでそれはそれでいいです。おじさんはハシズムが結局破綻して公募区長を免職しなければならなくたったのと同じように破綻すると思います。橋下さんが公募区長を任命すると言った時マスコミも国民も期待したはずです。

 これで行政に風穴を開けることができると。ところがそうはなりませんでした。既成の政策が実施されるのはそれなりの理由はあるのです。民主党の失敗もそうですが、こうすればうまく行くのになぜやらないのだと政治家は思うのです。

 ところが現実にやってみると外から見るのと違って複雑な問題があるのです。話は戻りますが、アベノミックスはとにかくインフレを起こしたいだけの政策です。インフレとは物価上昇ですから、物価を下げるようなことはしてほしくないのです。

 消費税が上がれば当然消費税分物価は上昇します。つまりインフレになるのです。ところが大手スーパーが消費税分価格を下げてそれを宣伝すれば、他の小売業者も価格を下げなければ対抗できません。そうなれば安倍政権がかかげた物価上昇つまりインフレは達成できないのです。

 それは分かりますが、そもそもスーパーがどんな宣伝をしようと虚偽の記載をしない限り自由なのです。アベノミックスは安倍政権の政策であってそれにスーパーが縛られるものではないのです。一時官から民へというスローガンがはやりましたが、今は逆です。民から自由を奪って官に命令(要請の形をとりますが)を聞けというものです。

 昔からおじさんのブログを読んでおられた方は分かると思うのですが、おじさんは新自由主義の考え方には反対です。だからと言って安倍政権のように官が民に次々に命令するようなやり方にも反対です。もしこれを許して行って、参議院選挙で自民党が圧勝し、憲法改正ということになれば、今の民から官への動きが強まるでしょう。

 自民党の考えは国民は国家の上に成り立っているというものです。まず国家ありと言うものです。公共というのは所詮国家ということでしょう。ですから、国家の政策実行に邪魔になるようなことを国民はするなということです。今少しずつサインが出てきます。

 これを見逃せば、気付いた時には遅くなります。まあおじさんは生きてせいぜい15年くらいですから我慢をすればよいのですが、御若い方は先が長いので御気の毒です。

 しかし、ブログなどの書き込みを見るとお若い方は自民党あるいは安倍さんが好きなようですから、まあ息苦しい社会になっても仕方がないでしょう。逆に自分で考えるより言われたままに行動する方が良いのかもしれませんね。

 明日も忙しいです。用事があります。