新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ヘイトスピーチをする人に贈る格言

今日も温かい一日でした。今日は所用で一日外出です。家に帰ったところでこれを書いています。今日の外国為替相場は97円のところで止まっています。日本が祝日続きで相場が休みなところで海外の投資家が円を買う動きがあるとのうわさもあったのですが、とりあえずはうわさのままのようです。

 もし5月3日頃から円高を外国人投資家が仕掛けたら日本の市場は大混乱になるでしょう。一斉に円買いに走り株もあっと言う間に下落し、アベノミックスも泡と消えるのでしょうが、そうはならないと思います。

 さて今日は先日の朝日新聞にも書いてあったヘイトスピーチをする人達についてです。ヘイトスピーチとは特定の集団や民族などに憎悪に満ちた言葉を投げつけることです。アメリカの黒人差別やかっての南アフリカアパルトヘイトなどを連想していただければ結構です。

 一番ひどかったのが、ナチスのよるユダヤ人迫害です。特定の集団あるいは民族を徹底的に攻撃するのです。今日本だけでなく、世界中で行われています。諸外国の場合は移民に対してなされることが多いです。日本の場合は在日朝鮮人・韓国人に対して行われているようです。

 以前からひそかに在日朝鮮人や韓国人また中国人に対するヘイトスピーチはあったのですが、ブログ上やさらには現実世界でヘイトスピーチが現れだしたのは最近のことです。一言で言えばヘイトスピーチは言葉によるいじめと同じです。いじめも特定の人達に死ねとか殺せとかウジ虫などと言った言葉を投げつけるのです。

 いじめる側から言えばば、いじめられる側にも問題があると言います。しかし、どんな問題があっても他人の尊厳を傷つけるようなことを言う資格は誰にもありません。

 そのような人に贈る言葉はまず因果応報です。あるいは人を呪わば穴二つです。人に呪いの言葉を浴びせるとそのまま自分にも帰ってくると言うことです。憎しみの言葉は憎しみとして帰ってきます。在日朝鮮人や韓国人に憎しみの言葉を浴びせる人は、日本人も韓国で同じことをされているというでしょう。

 また彼らはそうされるだけの理由があると言うのでしょう。しかし、そのような憎しみの言葉わ浴びせられた人達が日本人に良い印象を持つはずはありません。さらには在日朝鮮人や韓国人に問題があったとしても何の解決も生みません。もし問題があるなら解決へ向けて努力すべきです。またヘイトスピーチはをしているのを見ている人で、良識のある人は眉をひそめるでしょう。

 また、天に向かってつばをはくという言葉もあります。つまり、憎しみの言葉はそのまま自分の品性の下劣さを他者に示しているようなものです。日本に来た外国人は日本人は礼儀正しく、親切だと思っています。それが全く違った人を見たら日本の評価を落とすだけです。
  
 わが身をつねって人の痛さを知れの逆バージョンです。人の身をつねって自分の自尊心を満足させているだけです。

 さらに、足を踏まれた痛みは覚えているが人の足を踏んだことは覚えていないともいいます。朝鮮半島には恨という言葉があるようです。それに大陸国家は過去の歴史をそんなに簡単に忘れるものではありません。

 今でも秀吉の朝鮮出兵を覚えているくらいです。日本人はいつまでも昔のことにこだわると、しつこいとか水に流せば良いと言います。しかし、そんなにあっさり過去のことを忘れるのは日本人くらいでしょう。

 これは多分狭い島国で皆顔見知りの世界で生きてきたからだと思います。過去のことをいつまでも思っていたら気まずくなります。それよりも未来の目を向けた法が良いということになるのでしょう。

 韓国では自分の家系を書いた族譜のようなものを大切にします。過去こそが現在をささえているのです。ですから、日本人のように結婚したら自分の姓を捨てるようなことはありません。中国も同様です。結婚して自分の姓を捨てるなど信じられないことでしょう。

 日本人の場合、正式に姓を持ったのが明治以降だからでしょう。連綿と続く歴史こそが東アジア(韓国・中国)の伝統なのです。また江戸時代の人にとって朝鮮半島の人達にヘイトスピーチをするなど考えられないことです。

 それ以前でも同様です。江戸時代の朝鮮使節に対して大勢の日本の学者が意見を聞きにきて、幕府は日本の権威がなくなるからやめるように注意したほどです。朝鮮半島や中国に対する優越観を日本が持ったのは日清戦争後のことです。

 それまでの過去2000年間は仰ぎ見るばかりだったのです。ヘイトスピーチをする人がでてきたのは、わずか180年くらい前のことです。いずれにてもヘイトスピーチはその人の品性の下劣さを示すだけでしから、直接語るにしても、ブログやコメントに書きこむにしてもやめたいものです。

 明日も忙しいです。