新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

住宅ローン金利の上昇から見えるものーうまい話にご用心

今日は晴天でしたが、風が強かったです。午前中で今日は授業が終わったので、昼食を外で食べて2時頃に帰ってきました。

 株式相場はとうとう頭打ち状態です。個別の好業績の企業を買っているようです。それにちょっと上がるとすぐ売って別の話題になりそうな株を買っているようです。全体としてのテーマがないので日替わりメニューのような感じです。

 それにローンの金利が上昇するようです。アベノミックスでは金利を下げてお金を借りやすくするはずだったのに、住宅ローンの金利が上昇しそうです。それで変動金利にするか固定金利にするか迷っている人を取り上げたニュースがあっていました。

 黒田バズカ砲と言われるような異次元の金融緩和の神通力もさすがに弱まってきたようです。笛吹けど踊らずと言ったところです。おじさんは週に何度も本屋さんに行きます。週刊誌などは買うほどもないので立ち読みです。最近の週刊誌ではアベノミックスと株式に関する記事が減ってきました。

 一時は株高をはやしていたのですが、いつの間にか記事がなくなってきました。人間はどんな衝撃的な出来事でも自然に慣れてくるものなのです。衝撃が大きければ初期の頃は大きな影響力を持ちます。衝撃が大きいと未来の姿が見えず、今の衝撃がいつまでも続くと考えてしまうのです。

 大流行したものを考えていただければ分かると思います。古くはフラフープから抱っこちゃん、最近の風俗でもガングロとかルーズソックスとかそうです。今頃町でルーズソックスも余り見かけなくなりました。現役の教師の頃、ロングスカートがはやったりミニスカートがはやったりしたものです。

 日本人の特徴は熱しやすく冷めやすいです。アベノミックスも円安が100円を前にして止まり、株高も14000円を目の前にして止まっています。先の大戦でも戦線が伸びきったところで一気に崩れてきました。逐次投入はダメで社会の人が驚くような一気投入が必要だと今回黒田さんは言っています。

 もちろんその言やよしです。しかし、一気投入は全ての材料を投入することです。もし失敗したら全てを失います。うまくいかなくても予備はないのです。そしてその効果も短時間です。アベノミックスは先の大戦とよく似ています。自分に都合のよい予想の上に計画が組み立てられているのです。

 先の大戦では、短期決戦で勝利した段階で相手が折れてくるだろうという予想です。ところが長期戦になり力尽きて全てを失いました。今回で言えばデフレが2年間で退治され、円安になり金利は下がったままで、企業業績も上向き、国民の所得も増加すると言う虫のよい計画です。円安だが金利が上昇したり、インフレ・円安になって企業業績は上がったのに、給与は据え置きと言うこともあるのです。

 アベノミックスは、まさに全ての条件が自分たちの思うようになることを前提にしています。社会生活の上でそんなうまい話があるはずはないと皆知っています。アメリカの投資会社に騙されて膨大な損失を被ったようです。お金持ちもだまされるのでしょうね。

 うまい話にはご用心。今回は庶民はパスしたようですが、バブルの時は猫も杓子も株式投資に走っていました。(当時買ったNTT株をどう処分するかという話を今でも聞きます。)昔は不動産の値上がりにつけこんだ原野商法というのもありました。いまはありません。庶民も賢くなったようです。

 明日は授業です。