新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

決めるのはあなたです。-憲法改正議論に思う

今日は一日晴天でした。今日は午前中は教会の長老会(役員会)記録の整備です。簡単に言えば議事録を作るということです。その後は庭の雑草の手入れをしました。

 雨が降ったあと次々の雑草が生えるのです。また久しぶりのツマクマの買い物のお手伝いです。ツマクマはよんどころない所用でしばらく家を留守にしていたのです。

 株価の方は昨日あのように書きましたが、どうもアメリカの株価が好調で円安が促進されたようです。アメリカの方は金融緩和が続いて経済にも良い影響を与えているようです。この分ではおじさんの予想ははずれて、またまた株価が上昇するかもしれません。

 まあおじさんの予想が外れても株価が上がれば利益がでるので別にかまいません。今日は憲法記念日にちなんで憲法ネタです。おじさんの立場では憲法改正に反対です。なぜなら自民党憲法草案は国民の権利を制限して国家の権利を拡大しようとするものなのです。

 あとせいぜい生きて20年なので、直接の被害は少ないのですが、物言えば唇寒しのような時代がきたらいやだと思っています。自民党の議員さんたちは強い日本を目指しているのでしょう。御若い方の方が憲法改正に賛成のようです。戦争に行って手足を失い、さらには命までも失うのはお若い方なのですから、良く考えた方がいいと思います。
 
 ブログなどを見てもそんな感じです。保守派の人には9条を改正して国防軍にし、戦争もできるようにしたい方が多いようです。さらには国防軍を従来の法の範囲から離脱させ軍法会議のようなものを作りたいようです。そうなれば、国防軍に関する裁判権は裁判所になくなります。

 アメリカの軍法会議を見ていても軍人さんにはアマ甘です。沖縄での事件や日本人が巻き込まれた事件でも軍人さんに有利な判決がでています。これは当然で軍人さんが活動しやすいように法的にバックアップするのが軍法会議の目的だからです。

 新聞にも書いてあったように、医療事故を医者を中心とする裁判所で裁けば医者に有利な判決がでるでしょう。行政についての事件を官僚が中心となる行政裁判所で裁けば官僚に有利な判決がでるでしょう。仲間内に厳しくすれば、判決を下した人は仲間はずれにされるからです。

 ところで96条を改正して憲法改正をしやすくする動きもあります。これも変です。何を改正するかでなく、改正の仕方を変えるというのは、スポーツのルールを変えるようなものです。野球で言えばフォアボールをファイブボールにすれば、打者に有利になるでしょう。

 サッカーやラグビーオフサイドを廃止すれば試合は全く別のものになるでしょう。三分の二ルールを定めているのは憲法が重要な出来事だからでしょう。どこの組織でも重要な事項を変更する際は三分の二ルールを決めているはずです。

 会員の除名や会長解任などの場合、どこの組織でも三分の二ルールでしょう。これを会長がいやな奴だがそれをやめさせるのは難しいので、辞めさせやすくするために過半数ルールに変更すると言ったら会員は不信感を持つでしょう。

 国会で圧倒的多数を持つ政党が憲法改正を決めても最後は国民投票で決まります。国民の総意こそが最後の決め手となります。決めるのはあなたなのです。国民投票過半数をとれなければ、改正は失敗します。失敗すればその内閣は総辞職するしかありません。

 選挙で議員を選ぶというのは全てお任せするわけではありません。国民の側で議員がどんな案を提案しても拒否すればいいのです。事実おじさんが知る範囲で憲法改正を急ぐ必要などまったく話題になりません。

 一度改正すれば問題があってもそんなに簡単に次の改正はできません。民主的と言われたワイマール憲法ドイツ国民はわざわざ悪名高いナチス憲法に改めたのです。そしてその改正によってドイツ国民は全てを失いました。ナチスは暴力で憲法を変えたのではありません。合法的な選挙で政権を握ったのです。

 ドイツ国民は喜んで憲法を改正したのです。明日は教会ですが、聖書でもイエスキリストを歓迎したユダヤ人は、イエスキリストが逮捕され裁判にかけられると、手のひらを返したように十字架につけよと叫ぶのです。そしてこの血の責任は我々が負うとさえ叫ぶのです。

 明日は教会です。