新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

すべての道は円安から続く。

今日も夏日でした。今日から3日間授業です。授業をするのは楽しいのですが、やはり40代50代の頃に比べて疲れます。それでも好きな事(人に教えること)をしてお給料をいただけるのはありがたいです。

 普通仕事は嫌なことをしたり、嫌な人間を相手にしなければならないのですが、教師は生徒の皆さんが授業を聞いてくれるのでありがたいです。もちろん、教師の授業を聞かない生徒が大勢いる学校もありますが、そんな学校ならもちろん行きません。(年金で暮らせるのでありがたいです。現職ならそんな我がままが通りません。)

 さて今日も株式相場は値上がりしていました。全体としてどれだけ上がっても自分の持ち株が上がらなければどうにもなりません。もちろん日経平均に連動したファンドもあります。これだと日経平均が上がれは自動的に値上がりします。以前買おうと思ったのですが、チャンスを逸しました。

 おじさんの持ち株は電力2社(もちろん膨大な損失です。)建設会社(これは千円単位で利益がでています。)電機関連会社(十万円単位の損失)もうひとつの電機関連会社(これは一番新しいもので数万円単位の利益)鉄鋼会社(これも十万円単位の損失)です。

 おじさんの持ち株のほとんどはリーマンショックの前に購入したものです。おじさんのように株価が上昇してもまだまだ損失を抱えている投資家がいるのです。ところで、今回のアベノミックスの実態がだんだん分かってきました。その分析は今回はしません。

 一つ言えることは明らかに資産バブルに向かおうとしています。バブルならどこで壊れるかです。ポイントは円がどうなるかというところでしょう。今102円くらのところで留まっています。この102円というのがリーマンショック直前の対円相場なのです。

 おじさんの円預金もこの値段です。たださらに遡ると1ドル145円というのがありました。10年近く前のことかもしれません。なぜこの値段を覚えているかというと、145円になったので、それまで保有していたドル建てのファンドの一部を売却したのです。

 買値は125円だったから、1ドルにつき20円の利益が出たはずでした。ところが、売却システムというのが、全てを売ってもう一度買い戻すというものだったのです。それで結局ドルはその後145円まで戻らず仕方なくいまでもそのファンドを持っています。

 円安がどこまで進むかが注目されます。もし110円を超え120円まで行くと輸入価格の上昇が考えられます。78円から118円とすると40円の円安になります。120円を超えると輸出産業の利益を輸入産業の損失や輸入品の価格上昇が超えるでしょう。

 逆に円高の可能性もあります。これまで円安が解消しなかった理由はアメリカ政府が円安を認めなかったからです。今円安を認める余裕があるのはアメリカ経済が回復傾向にあるのと、シェルガス革命でエネルギーの輸入を抑える見込みがたったからでしょう。

 それに政治的にも中国に対抗できる経済力と政治的安定を日本にもたらす必要がアメリカにはあったと思います。円高不況で日本が苦しみ、それにともなって政治的な不安定が続くことはアメリカの対アジア政策に支障をきたすと思ったのでしょう。

 事実安倍政権が高支持率を維持できているのも円安株高のおかげです。株高は円安のおかげです。たとえ異次元の金融緩和をやっても円高が続くなら株高にはならなかったでしょう。逆に言えば、円安がどうなるかで日本経済は大きく変わってきます。

 進みすぎた円安も円高に戻るのも日本経済には悪影響を与えます。105円までの円安が一番安定的な経済運営に貢献するでしょう。ただそれ以上円安が進まないとしたら株高もその時点で止まると思います。しかし、110円を超え120円どころか130円まえ円安が進むなら株式市況も一本調子の上昇とは行かないでしょう。

 円安はアベノミックスだけでできることではありません。もし、オバマ大統領でもFRBの議長でもが現在の円安は問題だと発言し、このまま円安が進行するならアメリカも対策を打ち出すと発言すればあっと言う間に円安は止まるでしょう。

 円安がさらに進んだ時点で中東情勢が悪化した時も危険です。今シリアとイスラエルの間で小競り合いがあります。またイランとイスラエルも危険な状況です。シェルガス輸入の話もありますが、日本の場合やはり中東からの輸入の比率は高いです。原油価格が高騰した上に円安となれば電力・鉄鋼・化学などへの影響は大きいでしょう。

 今落ち着いているヨーロッパの金融状況も水面下ではまだまだ危険をはらんでいます。ヨーロッパで再び金融危機が起これば、対ユーロで値上がりが起こります。それにつれて再び円高へ向かう可能性もあります。

 値上がりが急速な上に上昇率も高いので下落のスピードも下落幅も大きいでしょう。現在の好況感はあくまでも他力本願なのです。外的状況が変化すればあっと言う間に崩れてしまうもろいものです。

 全ては円安がこれから半年どうなるかにかかっています。陰謀説的ですが、もし安倍政権の保守的な傾向を嫌うならアメリカはおじさんが書いたようなことを発表するだけで簡単に支持率低下を起こせませす。地方選挙では支持率ほど当選していないと報道されています。

 それでも好況感がただよっている限り支持率は下がらないでしょう。取りあえずおじさんはこれまでの持ち株と外貨を保持しつつ、売却益で新規に損失のでている株を買い増して株価調整をしました。(どのようにするかは又書きます。)さらに技術力のありながら低位の株を買いました。

 アベノミックスは信じていませんが、相場は見ています。半身は逃げる姿勢で半身は上昇相場の流れに乗っています。それが吉と出るか凶と出るか結果は半年後に分かるでしょう。

 明日も授業です。