新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

荒っぽい値動きー相場分析と将来展望

今日も夏日です。昨日大幅安だったので、相場がどうか心配しながら仕事から帰ってきました。今日の相場は一時値上がりしたのち大幅安で、その後戻しているようです。

 とにかく値動きが荒っぽいです。日経平均で1000円も動いています。今日の最高が15000円ちょいで、安値が13980円くらいです。昨日も1000円下がって今日も1000円も上がり下がりしているのです。おじさんの経験では暴落に売りなしで、暴落した後はすぐに買いが入るのです。

 ですから朝高だったのはセオリー通りでした。ところが後場に入って突然売りが出てきました。これは予想外です。根拠は何でしょうか。信用の売り方がゆさぶりをかけてきたとも考えられます。値段を試したのだと思います。もしここで相場が崩れるようだとさらに信用の売りをぶつけてくるつもりだったのでしょう。

 ところがまだ相場が新しいので、買い方もそれに対抗してきたと思います。買い方の方も早い段階で買っておいた人は少々の値下がりでもこたえないと思います。おじさんも今日の値下がりでもほとんど損失が出ませんでした。ただ証券会社の雄野村ホールデイングスなどは1日で高値と安値で100円も動きました。

 もし高値で買って、即日安値で売ったら、1000株で10万円の損失です。昨日書いたようにこれまで大幅高だった銘柄はこれからは一服でしょう。ところで今日値上がりした株式は何でしょう。業界で考えてみましょう。何と電力株なのです。

 これでもおわかりのように今回のアベノミックス相場は業績相場ではありません。マネーゲームなのです。上昇相場のスタートは確かにアベノミックスに反応したと思います。ですから不動産・金融・証券株が大幅上昇したのです。その代表が地味そのものの倉庫株が上昇したことです。(以前書いたのでブログをご覧ください。)

 その後金余り現象でなんでも株価が安ければ買うということになりました。電力などは長年安値圏に置かれていたので買いやすいのです。その代表格が東電です。東電の業績が良くなる見通しは今のところまったくないのですが、値段が安く、大量に売買できるので商いが増加しているのです。

 このように業績に関係なく値段や売買できる株数が多い株を売り買いする相場を仕手相場といいます。仕手相場は早晩終わります。根拠のない熱狂だからです。それで昨日今日と荒っぽい値動きになっているのです。長期的に見てアベノミックスは禍根を残すと思います。

 終わってみればという状態になるでしょう。政権交代は考えられませんが、何かの事情で首相が交代したら、今のアベノミックスは終焉を迎えるでしょう。小泉改革が小泉さんの引退と同時に終わったようなものです。小泉改革の影響はそれほどでもありませんでしたが、今回のアベノミックスは異次元といわれるほどの経済現象です。

 結果もこれまでの次元では考えられないほどの影響がでそうです。今のところ金利の異常が乱高下、株価の異常な乱高下、これらをみると、アベノミックスが失敗に終わったときの悪影響は計り知れないものがあるでしょう。しかし、国民が支持している限りおじさんが何を言っても無駄でしょうね。

 明日は忙しいのでブログはお休みです。月曜日の相場展開が注目されます。