新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式相場と安部政権の行方

今日も夏日です。明日は雨との予報のようです。昨日から娘のところに行っていました。ついでの別荘へ行ってきました。先週に続いて2回目です。日曜日なので教会ネタというところですが、教会をお休みしたので別のことを書きます。

 さてこのところ株式相場が乱高下しています。木曜日に暴落して金曜日は一旦朝方上昇し、午後から下降し再び終わり値はわずかながら上昇しました。

 これは何を示したいるのでしょうか。木曜日の下落は早すぎる上昇に対する警戒からでしょう。いくら何でも1日に株によっては80円とか90円とか上昇していました。これはいくら何でも値幅の動きが大きすぎます。ところで動いたのは初期の段階では証券・不動産・金融などでした。

 初期の段階ではストレートに影響がでました。そのうち特に5月に入ってからは明らかに資産バブルの影響が出始めたようです。先に書いたように、おじさんの持ち株の一部でそのような傾向が見られました。

 長年株式投資をやっていた今回のような値動きをしたのはバブルの時です。あの時も、わずかな材料で信じられないスピードで値上がりをしました。今回は全体の分野だけでなく、特定の分野だけでした。それに上昇の期間が半年ちょっとで短いです。

 ところでこれからどうなるのかです。異次元の金融政策ですから当然結果もこれまでとは違うものがでるでしょう。短期間に金利が乱高下し、株価が乱高下するのはおじさんの長年の投資経験でも初めてです。経済自体が乱気流に突入しました。

 以前日航機が尾翼を失いダッチロールした出来事がありました。尾翼が吹っ飛ぶという信じられない出来事が大事故につながったのです。日銀が膨大な国債を購入してお金を市中に放出するというのは戦後なかった金融政策なのです。

 最初は加速し上昇した株式市況と国債市況はすでにダッチロール状態に入っています。もちろんこれは早すぎる株式市況上昇の調整段階だという意見もあります。また国債市況についていえば、まだ新しいアベノミックスの経済政策を市場が消化しきっていないという意見もあります。

 国債市況はおじさんもあまり経験がないので、判断が難しいのですが、株式市況は経験的に分かります。バブルかどうかの判断が必要です。病気でいえば、熱さましで熱を下げている状態です。薬で熱を下げて体力の回復を待つという政策なのでしょう。

 無理に熱を下げたので体調が少し不調になっているのか、それとも薬が効きすぎて体力自身を失ってついには死に至るのか判断が難しいのと似ています。株価の場合、調整だと一気に下がって一気にそれ以上上がるのが一番良い状態です。

 1000円下がっても数日で1200円上がればよいのです。これは弱気の人を振り落として強気の人が買っているということです。逆にいえばまだまだ大部分の投資家がアベノミックスを信じていることになります。個人投資家特に新しく投資を始めた人たちは今は様子見でしょう。

 中心になるのは海外の機関投資家です。彼らがどうアベノミックスを見ているかです。木曜日に下げましたが、金曜日に大幅上昇しなかった点が気になります。朝方の上昇が続いたらこれは間違いなく調整場面だたのです。

 木曜日に弱気筋を振り落として逆に水曜日の値段以上に上がれば今回の上げ相場は理想的な展開になったのです。ところが、金曜日に後場でさらに売りが出て値下がりし、終わり頃にやっと値段が少し上がりました。やはりアベノミックスに対する不信感が相当強いと言えるでしょう。

 ポイントは今週です。このまま大幅上昇をせず、じりじり値下がりするようなら一気に投資家の熱は冷めるでしょう。新規の投資家の買いが入りにくくなります。それに上昇を期待して先物信用取引で買っていた人もあわてて売りに転じるでしょう。

 そうなれば上げが急であっただけに下げも急でしょう。10000円台にあっという間にもどっていくでしょう。それに伴ってアベノミックスに対する信頼がゆらぎ、インフレ期待の気持ちも冷めてしまいます。すべてが逆回転し始めます。

 さまざまのブログで安部政権と株価は一蓮托生と書かれていました。アベノミックスはとりあえず株価上昇という形で現れ、それが国民から支持されました。しかし、もし株価が下落すれば一気に安部政権に対する支持は下落します。そうなれば、党内で参議院選挙についての影響を考えて首相交代なり内閣改造なりの意見が出てくるかもしれません。

 好事魔多し又は政治は一寸先は闇と言います。あまりに打つ手がうまく行った時こそ警戒が必要です。橋下さんがつまずいているのがその例です。飯島さんの訪朝も米国などを怒らせました。とりあえず明日から1週間の株価の動向が注目されます。その動向次第では安部政権の行方も左右します。

 明日は試験問題作りです。